しつこく、ギャツビーを振り返る

  • 2017.06.26 Monday
  • 23:33

 先日も書いたけれど改めて原作と読本を読んだ後、久しぶりだけど観劇の感想が書かれたブログを何件か訪問した。ツィッターはやはり短いし、若い方が多いせいかミーハー的な感想が多く(ねねちゃんかわいい!とか)、内容に関してはブログの方が読み応えがある。で、面白いことに批判的な方の感想はだいたい一致しているのが脚本演出への不満。こういうのも珍しい。オリジナルの難しさでもある。

 

 で、大阪を前にして改めて具体的に振り返ってみたい。基本的に原作と映画はそんなに違ってはいない。

宝塚というテンプレートにあてはめた小池版だけがかなり違う。

例によってネタバレになりますし、観ていない人にはわからないと思います。

 

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芳雄くんとJ、そして芸大テノール畏るべし

  • 2017.06.23 Friday
  • 22:07

 遅ればせながら録画していたWOWOWのトニー賞授賞式(生中継版)を一通り見た。

いつもと違ってオープニングは生でなく録画。それはきっと前日名古屋での「ギャツビー」を終えてからの帰京(さすがにその夜のラジオは収録だろうけど)という芳雄くんのハードスケジュールゆえのことではないか。

とはいえ、その代わりなのか番組内でノミネート作品から数曲披露。「ミス・サイゴン」以外の新譜を覚えなければいけないのは結果的には例年よりハードだったのでは?

 坂本くんファンが感動していたオープニングのデュエットはこれか・・・。

映画を見ていないのでどのシーンとか誰のパートとか全く分からない。テレビサイズのパフォーマンスだけど坂本くんは頑張っていたと思う。

彼は元々舞台でも活動していたし、Jファンでない一般ミュージカルファンの間でもそれなりに名前は浸透している。「ゾロ」の時、もっとJファンも観に行ってあげていたらもっとチャンスがあったかもしれないのに。

 それにしても光一さんや京本ジュニアとか、Jファンって芳雄くんと自分のごひいきが共演するのを夢見ている、それだけ芳雄くんを崇めているのか、それ自体は悪い気はしないのだけどミュージカルファンとしては舞台での共演は勘弁してほしい、というのが本音。(これはまゆゆに対しても言えることだけど)

 

 それというのもファンが、というより本人が、というべきところもあるのかもしれない。

先日図書館で「日経エンタ」での芳雄くんと光一さんの対談を改めて読み直した。前回はざっとだったのでOさんから「2年前に何かやりたいことがあると書いていた」と言われても、なんのことだか分らなかった。読み返してみると確かに書いてあった。

実際に対面したのが2年前でその時点ですぐ一緒に何かやりたいって思ったってことはきっとその前から憧れていたのだろうな。

あと驚いたのは彼自身が外部に出るべきだと発言していること。

そうすべきだとこっちはこのブログ始めたころから書いているのですけど、実際には殻に閉じこもったまま現在に至っている。

彼は外部出演を試みたことがあるのだろうか?坂本くんも事務所を説得してオーディションを受けて「ゾロ」を勝ち取ったと記憶している。Jはもともと舞台進出には積極的だから剛くんが音楽を本格的にやるために事務所と交渉してきたよりはずっと楽に説得できると思うけど。

まさか「SHOCK」に外部の人に出演してもらうのを外部進出だなんて思っていないよね。外に出るっていうのはあくまでもJの肩書が通用しないところっていう意味じゃないの?

そういう意味では一般ミュージカルファン、四季ファン、宝塚ファンが入り交ざった中に二十歳の素人大学生が飛び込んでいったのだから、芳雄くんは完全なAWAYでのデビューだよね。

 

 それとも実際にオーディションを受けていたけれど全部落ち続けていたということ?

確かにその可能性はあるかもしれない。

「ミス・サイゴン」で光一さんが「自分がやるなら役はタム」と言っていたけどジョークな半面、ある意味当たっているか。

他にできそうな役が(キャラではなく演じられる、歌えるかという意味で)確かに見当たらない。クリスと仮定したキム・スハちゃんとデュエットするのは大変だし、共演男優陣は何と言っても藤岡君と理生くんだから同程度のレベルは求められるよね。

 本当はもっと若い時にルドルフをやっておくのが無難だった。「堂本兄弟」をやっていた頃に武田真治トートとハートでもしておけばもっと楽だったかもしれない。ただ、その頃のルドは浦井君の他に万里生くん、伊礼くんとすごいメンツだったからやっぱり大変か。

 

 万里生くんといえば、先日のラジオでの、まさかの「レミゼ」からの愛のデュエット♪

これは「僕らのミューコン」で和音さんが「私が踊るとき」をリクエストした時以来の、それを上回る驚きだったけど、これがまたすごくよかった。特に万里生くんも女っぽく歌っていたわけではないだろうけど、二人の声時に求めあうように、絡み合うように、一つに溶け込むように、愛のデュエットってこんな風に聴こえるのが理想だわ。芳雄くんも一人で歌うよりもデュエットの方がマリウスを演じるように歌ったからよけいそう感じられたのだろうな。これから「レミゼ」を観てもこのデュエットが脳内再生されそう。歌い終わって我に返って二人で笑っていたのも照れていたみたいでかわいらしかった。

万里生くんがライブのゲストに来てくれたらいいのに。

 

 

華やかな舞台

  • 2017.06.20 Tuesday
  • 21:55

 今年のレミぜ観劇初回は30周年スペシャルウィークの最終日。

 

 

意図して希望したわけではなく、好きな組み合わせで観に行ける回で申し込んだ先行抽選でこの回が当選しただけで1000円高いと感じ、スペシャルで何をやるのかなんて考えてもいなかった。

だから間際になって上演時間を調べたら終演後1時間くらいあると知ってビックリ。(実際には15分くらいの休憩を挟んで1時間以上もやった。)

 

場内はこれでもか、という感じでロビーに過去の栄光のパネルの数々。

 

中でもこの広告は覚えがある。  →

 

 当時、日本のミュージカル界に絶望していた私が珍しく興味を持って観ようかなと思ったのがこの新聞広告だった。

 ただ、ふた(キャスト)を開けてみたらそこに安奈淳さんの名前がなかったので初演は観ずに彼女がファンティーヌを演じた再演の時にめて観劇。その時のコゼットが鈴木ほのかさんだった。その時のバルジャンはもちろん、鹿賀さん。彼のジーザスを見損ねてからようやく彼の舞台を観ることができ、(宝塚と違って)男性の声量だけでない、包容力のある歌声に惹かれたのを思い出した。

 

本編終了後、15分の休憩を挟んでスペシャルカーテンコールは始まった。

これまで出演したプリンシパルやアンサンブル、子役たちが舞台に集合して、壮大な歌。(民衆の歌だったっけ?)

 

その後プリンシパル全キャストを紹介。さらに後方にいたアンサンブルを紹介する時に4列くらいあったのを最前列に移動、それが紹介よりも時間がかかった。その回に出演したアンサンブルの名前さえも把握できていないのに出演したことのある方を紹介。それが悪いわけではないけれど、一度アンサンブルで出たくらいの方もこんな晴れがましく紹介されているのに30年でたぶん、最長期間?バルジャンを演じてこられた「ミュージカル界のキング」山口祐一郎さんの姿はなかった。たまたまこの回にいないのではなく、入り口で配布された特別プログラムに名前がなかったのでスペシャルウィーク自体に参加されなかったのだろう。やっぱり降板したときに何かあったのかしら(表向きは病気か何かだったと記憶しているけれど)とか、鹿賀さんの功績を引き立てるために控えたのだろうか、とかいろいろ勘ぐってしまった。

 私の近くにいた若いグループは最近テレビに出まくっている育三郎やレミゼの代名詞、鹿賀さん、歌穂さんでもおざなりの拍手。ここ数年のミュージカルブームで観始めた人たちにとっては舞台上はもはやわけのわからない状態。

 さらに数名にインタビュー、私は以前「レミゼ初演」に関する本を読んだことがあるので、たとえば鳳蘭さんが「宝塚のトップだったのにコゼットをいじめる役」を演じるにあたり周囲ではファンのイメージを壊すからと止める人もいたとか書かれていたのでその辺の苦労を話されたのは再確認できた。

 その一方で岩崎宏美さんが「実は音域が狭いからファルセットで何とかごまかした」という話には驚いた。本の中では安奈さんが落ちた理由のひとつにアルトだからというのもあったので意外だった。最も大きな理由は30歳という年齢制限を超えていたからだろう。30代でもOKなのは汚れ役(だからツレちゃんはOKだった)。鹿賀さんは日本側スタッフがどうしても出演してもらいたがって海外のスタッフにあってもらうという話で国内のオーディションはなかったというエピソードもすでに知っていた。

そうそう、藤田朋子さんがアンサンブルで合格したので、NHKの朝ドラのオーディション受験資格を得たというエピソードも。

 

 さらに海外からのゲストやメッセージ画像、ほとんどが東宝への祝辞。何で観客はこれを見るためにお金を払わされたのかわからない。誰のためのイベントなのだろう。これってお金を観客に見せる価値があると東宝は思っているのだろうか?

 観客はお金を払っているのだからそれに見合うものを提供されるはず。なのに出演経験者の紹介とインタビュー等自画自賛ばかりが目についた。もちろん作者、作曲者がロンドンから駆けつけてのメッセージ、ピアノの生演奏などもあった。(でもリーヴアイさんは初日にいつも来てくださるけど追加料金はないよ)

 

 華やかなセレモニーを見ながらもそのファミリーのごとく共感できなかった。心の中にはここにいないキャスト、別の作品への思いがあった。安奈さんの姿があったら心はそれだけ満たされたかもしれなかった。

 こんなに盛大にやっている作品もあるのに「M!」は15周年でも何もなかった。アッキーが戻ってトリプルキャストで100回くらいやってくれたら、それで芳雄くんが本当に卒業してそれ以降は新キャストで「エリザベート」のようにリニューアル、だったらそれなりに心の整理はつけられたと思う。

でもの何もなかった挙句の来年の中途半端な再演は怒りと絶望しかなかった。

Jでいえば「レミゼ」は嵐、「M!」はKinKi。

 

 たぶん、1時間を超えて全員で「民衆の歌」だっけ(もうわすれかけている)歌った後、拍手は続いていたけどオケの方々も退席していたので席を立った。あれじゃ本編を忘れてしまいそう。

 

肝心の本編についてはまた近いうちに観るので数名キャストが変わるけど、それを含めて書きたいと思う。

 

 

 

 

パリの炎

  • 2017.06.20 Tuesday
  • 14:21

 半年ぶりに上野の東京文化会館でボリショイバレエ「パリの炎」を観た。

もちろん?イワン・ワシリーエフが目当て。

以前、テレビで彼の驚異的なジャンプを見せつけられたのがこの作品。その時はガラだったけど今回は全幕もの。(もしかして日本初演?)どんなストーリーかも知らないから作品自体に興味もあった。

 チケットを買ったのは半年以上前、数か所のPGの画面を毎日チェックして、なくなりつつある5階席とにらめっこしながらでのタイミング。本当にバレエのチケット発売は早くて先のスケジュールが読めないから困る。

 

 今月はいつものJやミュージカルの客層とはもちろん、違う雰囲気だけど先週のSTINGの武道館ともまた全然違う。似ているといえば外国人、欧米系の方が多い。ロビーも華やかで洒落た雰囲気を醸し出している。

 

 2幕で休憩入れて約2時間だからバレエの演目としては短い。

プログラムを買わないし、予習もしないので本当に何もわからずワシリーエフはあんまり出ないうちに1幕はなんとなく終わってしまった。久しぶりだからワシリーエフを人違いした?と思ったくらいだけど間違えてはいなかった。

 マリーアントワネットらしきダンサーが現れてたぶんこれはパリの炎ってフランス革命?ってことは想像できた。ルイ16世らしきダンサーは振りはダサめ?だけどスタイルは良かったな。1幕は貴族の世界ってことか。でも最後に革命軍らしき隊列が後方に迫ってくる。

 

 2幕になって民衆のシーン。待ってましたとワシリーエフ。

ここからは一般的なバレエのイメージからはほど遠い客席のボルテージが一気に上がった。とにかくジャンプが半端ない。上から見ていてもわかる高さ!!しかも着地がぶれない!その連続。

最初のジャンプだけで拍手が起こるくらい。何度かパターンが違うそのジャンプのシリーズを決めるたびに、観客の興奮、喝采はSTINGの武道館に近いものがあった。前列の女性ナンテ拍手する手が頭上になっている。ロックコンサートのようなテンションになる。こんなに男性が観に来ているのかと思うくらいで唸るような喝采。まさにショーストッパー。Jでよくネタになる黄色い声とは正反対の、でも迫力が違う歓声は凄かった。

 しかもワシリーエフのすごいところはジャンプだけでなく、ピルエット系でも軸が全くぶれずにコンパスの芯のように一点でくるくる回る彼はスラリとした長身でもないけど、全身がゴムまりみたいで動きがシャープ。女性ダンサーもすごいのに印象が薄くなってしまった。

 

 その他には劇中劇?を踊っていた若い男性ダンサーが脚線美も美しくて目に留まった。(役名がわからないからお名前がわからない。)

 

 2幕で国王夫妻が串刺しにされているシーンを見てたら「MA」を思い出した。恐怖政治。

断頭台に立った恋人の死を嘆く若者(兄)を乗り越えて進む民衆たち。その歩みは強く、特にワシリーエフの大きく見開かれた目は狂気すら感じた。そしてこの先は「二都物語」や「スカピン」の時代に続いていく。

 

 

相関図が変わった?

  • 2017.06.14 Wednesday
  • 23:02

 日生劇場での「ギャツビー」が終わった後で改めて原作を読み直した。今回は村上春樹訳。前回はどなただったかあまり意識していなかったので記憶にない。

合わせて田代万里生くんがブログで紹介していた「グレート・ギャツビーの読み方」も読んだ。

 

これを読むと、なるほどと思うところ、語り手であるニックを通した物語であることを改めて意識したり、原作で疑問だった箇所の裏にはこんな状況が考えられるのか、注意深く読むとちゃんと文脈から辿り着ける。文字通り目からウロコだった。

そして自分の読解力のなさ、単に上辺だけのストーリーを追っていただけ、と思い知った。

ただ第一印象がそんなに間違っていない部分もある。

演劇もそうだけど、名作は読めば読むほど発見がある。奥が深い。何度も読み直したり、観劇したりしたくなるのはそんな発見と確認の繰り返し。

 

小池版のミュージカルの内容は別として今回の上演が名作を読むきっかけになったことは価値がある。

 

紹介してくれた万里生くんには感謝。フランツを演じたときもそうだけど彼は本当に勉強家。

最近周りのミュージカル俳優がやたらメディアに出まくっている中で彼は気負うことなく誠実に歩みを勧めている気がする。

その彼が(予想通り)芳雄くんのラジオ番組に来週ゲスト出演する。昨年のディズニー・コンサートにも名古屋でゲストとして出たけれど「エリザベート」で共演して以来二人の距離はかなり近くなった。もっと前から共演してその時のエピソードは万里生くんがラジオの特番で語っていたけどその話も出るのかな?

それに大学の先輩後輩の関係はやっぱり強いのだろう。万里生くんはある意味ニックさながらに芳雄くんの背中を見てきたのだろう。そういえば数年前の元日のNHK「ニューイヤーコンサート」のゲストも芳雄くんの翌年が万里生くんだったっけ。

 

ついでに言うとStarSの二人とはあくまでもお仕事上でのつながりだと思っている。そしてもうStarSとして活動する必要はないのだと思う。

元々事務所も違う彼らがユニットを組んだ目的はミュージカルを盛り上げること、当時は芳雄くんのファン層と他の二人のファン層は違ったからそれぞれの相乗効果も狙ってのこともあっただろうけど、その成果も十分にあったし、現在はミュージカル熱がすごいから当初の目的は達成されている。

それにたぶん、もともとCD出してコンサートして、それが武道館ライブまでいったこと自体が想像以上だったからその先ナンテ特に考えていないのでは?

WOWOWでも「トライベッカ」でStarS人気に拍車をかけて、まるでJのユニットのように若い人たちが話しているのを通勤電車内で耳にして変な気がしたくらい彼らは浸透した。もう十分でしょう。それに最近は育三郎がやたらメディアに売り込んでいるし、個々の活動が活発なのでやるとしたら解散ライブくらい?

でもStarSが生まれたからモンスターズができて、他の若手たちもグループのように集まってイベントしたりして盛り上がっているからその意味でも目的達成だと思う。

 

 

最近の芳雄くんはアッキー、中川晃教くんとの繋がりがすごい!WOWOWでの芳雄くんに任された2番組に続いてラジオドラマでも! 願わくばコンサートとかミュージカルそのものがいいのだけど舞台はそんなに急には実現できないから数年後に期待することにしよう。

芳雄くんのラジオ番組の最初のゲストだったアッキーと話しているときの会話がとっても自然で前にも書いたけど本当に戦友であり、幼馴染み的な雰囲気もあって「M!」千秋楽にアッキーが花束をもって駆け付けた時に同じヴォルフガングの育三郎くんが「入れない」って言ったようなあの感じがずっと続いているのだろうな。

 

芳雄くんもStarSのリーダーという肩書を外して、これからはいろいろな後輩君との交流を持つという意味でもWOWOWでカッキーや加藤和樹くんと共演なのだろうか? 単に「福田組」ということだけなのか、そもそもあのメンバーで1年間やっていくのだろうか? 最近はテニミュ出身者を中心にアラサー世代が躍進しているけれど、ふとKinKiのバックをしていたジュニア達が、NEWSとかKAT-TUN等々デビューしたころを思い出す。今のミュージカル界ってあの頃のジャニーズみたい。

 

 

 

 

 

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