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    ギャツビー後半

    • 2017.05.30 Tuesday
    • 22:52

      中1週間おいてギャツビー観劇も後半。ラスト1週間で久しぶりの(同じ作品の)マチソワダブルヘッダーを含み3回観た。

    一回目は2階席上手前列。さすがにステージが一段と近く感じら、今までとは角度が微妙に違う。

     

    今回もネタバレです、といっても、東京公演は終わったので巷ではかなりネタバレになっているか。

     

     

     この作品はいろいろな意味で芳雄くんだからこそ、の作品なのだろうな。

    ソロの曲も多く、彼の歌は際立っているし、見せ場も多い。前にも書いたかもしれないけどここ数年では珍しいくらい、スター、役者に比重のかかる作品、演者によって雲泥の差が出ちゃう作品。

     何と言ってもスケール、凄みが増した芳雄くんの歌、とくに「夜明けの約束」に圧倒される。

    脚本とか演出とかいろいろあってもラストにあれだけの歌を聴かされたら泣くし、感動するよ。最終的には演者だなって改めて思った。だから作品、というより、それが期待できない主演なら観ない方がいいって思ったりもした。

     それとは別に前半の感想でも書いたけれど彼のプライベートを思い起こさせるシーンもある。歌詞の中でもなぜ「家族」なのだろう?っていつもそこで心に刺さる。

     2幕での一部のファンが興醒めするシーンは宝塚版そのままだからで芳雄くんを意識して書いたセリフではないかもしれないけれど音楽は一新したのだから歌詞は今回用だよね?

     小池先生的には大人に成長した芳雄くん(のプライベート)へのエールなのかもしれないけど、この1年心が揺れ続けているファンにとってはちょっと酷な現実、しかも演者のプライベートを想わせられるシーンに脚色されていることも作品へ共感できない理由になっている。(だいたい、家族なんて勝手に言っているけどパメラにはトムという血のつながった父親が一緒に住んでいてそれを引き離すなんて身勝手だ。)

     1幕、2幕ともに最後に歌う「夜明けの約束」には覚悟を感じる。でも内容が内容だけにプライベートを意識しているのかとも受け取れてしまって・・・2年前に観てたらそんな発想浮かばなかっただろうに、残念。

     5年前のいきさつ、となっているけどもっと前のことみたいに回想シーンでの軍服姿の芳雄くんが若い!ヴォルフガングはもちろん、ルドルフもまだまだいけそう・・・。 

     

     ニックの万里生くんはお見事だったと思う。

     コミカルな部分、ジェイとのやり取り、シャツの雨、時に頭に被ったり、壊れた車にも対応、歌もバラエティーに飛んでいたけどどのシーンにも合っていた。

     中でも気に入ったのはやはりジェイと事故の真相を歌うシーン、作曲家もこの二人なら、と思ったのかもしれない。重要なシーンに相応しい歌でのやり取り。「エリザベート」の悪夢とは関係が全く違うけど、同じように聴きごたえがあった。

    もし、再演があるならトートとフランツのようにこの二人の組み合わせは外せない。

     

     デイジーの夢咲ねねさん。最初の頃に比べるとだいぶ良くはなっていた。美しいけれどやっぱり宝塚の娘役って感じが抜けない。演出のせいなのかもしれないけど。

    何よりも井上芳雄の相手役としてデュエットするにはまだまだ力不足。「1789」ならこれでも充分だとは思うけど、やっぱりバランスは大事。

     昨年からプログラムを買うのをやめたのでわからないけど、乳母役の方とか、台詞のある女優陣は全員宝塚OGだったのかしら?宝塚を観ているような芝居みたいだった。

    だとしたらいっそのこと女優陣を宝塚出身じゃないキャストにしたらこの内容でも少しは宝塚臭さが消えるのかもしれない。
     

     原作にはないラストシーンのデイジーをどう捉えるかは人それぞれだと思うけれど、私は彼との決別と受け止めようと思う。そして原作のイメージとは違って、きっと彼女自身も失ってしまったと受け止めることにした。

     それじゃトムは?

    自分の愛人を妻が殺し、その妻を庇った(知らないにせよ)妻の愛人を自分の不倫相手の夫に殺させた・・・どの面さげてあそこにいるの?って感じ。広瀬君も難しいところだよね。しかも運転しているのにあれはお酒だよね。

     ブキャナン夫妻にニックが嫌悪するのはジェイの死後の彼らの態度も含めてだと思ったからあの脚色はなんとも中途半端な感じ。

    いずれにせよ冒頭で歌われたようにあの二人は似たもの夫婦、同種族。

     

     そのトムの広瀬くん、若いけれど体格の良さも手伝ってなかなかの貫禄。男っぽさも際立った。

    欲を言えばやっぱりまだラブシーンとか、遠慮があるのかな。マートルも映画のちょっとアブナイくらいの感じよりはあっけらかんとした感じで、後半の衝撃に繋がりにくい。そういえばトムの歌は最初のシーンのみでソロはなく、あとはダンスだけだった。

     

     私がいつも泣いた葬儀のシーンで父親が語るデイジーさえも知らない素顔のジェイの一面。ウィルソンの畠中さんも汚い恰好(失礼!)で死の灰を象徴していたし、本間さんのマイヤーの闇の世界の感じも味があった。

     今回はダンスが多く、死の灰とかマフィアなど男優陣のシーンは音楽ともあってかっこよかった。それぞれの場面を音楽が象徴しているのはわかりやすく見ごたえがあった。意外にもアンサンブルも含めて、ダンスの切れとかラインの美しさとか、男優陣の活躍が目立ち、それに比べて女優陣がダンスの切れも感じられず物足りなかった。

     

     あとひとつ、気になったのはセリの使い方。正直使い過ぎ。

    私は今回すべて2階席だったこともあり、下の様子、ベビーカーからバイクとかよく見えて若干興醒め。それにシーンが変わってもやたら舞台に大きな穴が開いているのはちょっと危なくてそっちが気になってしまった。

     

     これからもう一度原作を読み直してみようと思うけれど、またどこかで観るか、すぐに再演しそうだから次回の手直しを待つかはこれからの状況しだい。大阪ならマチネを観たあと奈良まで足を延ばしやすい、という誘惑があるけれどこれから剛くんの予定がわかるまでは動けない。久しぶりのこの感覚。キライじゃない。

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