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- 2022.01.03 Monday
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例年この時期は観たい演目が重なって何を観るか迷ってしまう。
今年も迷いに迷って後半に五本の観るという強行スケジュールになってしまった。
それもあって、観るのに忙しくてブログが追い付かないのも事実・・・
まずは週末にオーブでの「雨に唄えば」。
一時は観るのを断念したけれどテレビの特番を見たらやっぱり行きたくなってちょっと定価より安い席を探して観た。
(こういう宣伝を見ると行きたくなってしまう癖を治さないといけない。)
とはいえ、今回に関しては観ても正解。やっぱり素晴らしい。
G・ケリーの傘のパフォーマンスは有名だけど映画も見たことがなく、ストーリーも知らなかったけど楽しかった。
やっぱりミュージカルは理屈抜きに楽しい!って当たり前のことを思い出させてくれた作品。こういうミュージカルを観ると複数キャストの違いを観るためにリピするのが情けなく感じてしまったりもする。
物語はサイレント映画からミュージカルに移行するとショービズを舞台にのラブストーリー。
こういう現代的な時代背景の作品はやっぱり日本人にはなかなかできない。これでよかったのは「JB」くらいじゃないかな?
いわゆるバックステージ物でもあるけれど、すごく踊ってます、というより粋で、ユーモアもあって、まるでアニメかコメディ映画みたいに流れも音楽に乗せて踊ってしまうのだから、それだけでも海外公演は觀る価値がある。
ネタバレになるのでご注意を! (といっても、あとわずか・・・)
私自身がアダム・クーパーを観るのはずいぶん前、英国ロイヤル公演でギエムの「ジゼル」以来で、その時はソリストとして熊川さんと共に出演していたのを後年知った。(彼はアルブレヒトじゃなかったよ。)主人公のアダム・クーパーはロイヤルで熊川哲也さんと同期(だったっけ?)ということでも有名だけど映画「リトルダンサー」のラスト、主人公が大人になって踊るシーンとして登場。それがマシュー・ボーンの当時話題になった「白鳥」だった。(その来日公演で私が観た回は別の方が踊られた。)その「リトルダンサー」の舞台版「ビリー・エリオット」がこの夏日本人キャストで上演されるというのも誇示つければ不思議なめぐり合わせ。
「雨に唄えば」の歌だけなら先月マシューさんで聴いたばかりなので、特別アダムがすごい!とは感じなかったけれど、バレエというよりタップが素晴らしかったし、あの雨の水溜まりを蹴って客席に水しぶきを飛ばすパフォーマンスまで含めて楽しかった。
前列の方にはビニール河童が配布されていたけどカテコではそれが必要なくらい水しぶきが客席に飛んでいた。
それに彼一人のネームバリューに頼るどころか、皆さん素晴らしかった。中でも友人コズモ役の方、歌もダンスも素晴らしいけどそれを感じさせないくらいに楽しかった。それとヒロインの敵役リナを演じた女優さんがとってもチャーミング。「私のどこが悪いの?」っていう内容のソロを歌うときは本当にナマったまま歌うし、サイレントからトーキーに変えてからの撮影シーンなどは字幕とは関係なく客席から笑いが起こる。
カテコで水しぶきの中でのパフォーマンスは恒例?の撮影OKだったけれどフラッシュが出そうだし遠いので今回は途中で断念して生で楽しむことにした。
本当に適材適所のキャスティングで1ヶ月間できないのは役者だけではなく、制作側の責任でもあると改めて感じたりもして劇場を後にした。
それと、「ノートルダムの鐘」で書き損ねたがラスト、カジモドがエスメラルダを助けに行くシーン、「王様と私」の劇中劇、アンクルトムの小屋のシーンを彷彿とさせた。やっぱり本場では先人たちの影響を受けた人達がそれを繋げて新しいものを作っていくのだなってことも感じた。