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- 2022.01.03 Monday
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オリンピックの合間を縫って「あわれ彼女は娼婦」と「モーツァルト!」(山崎育三郎版)をテレビで鑑賞。
DVDに録画したのを細切れに用をしながら見たから正確には鑑賞とは言い難い。
浦井くんの「あわれ~」は最初は当日券で行こうかと思ったけれどテレビカメラ入ると知って止めた。
このような「戯曲」という感じの舞台、前はシェイクスピア物とかも観ていたのだけど最近年のせいか、頭がついていけていない。たえだでさえそうなのにこま切れで用をしながらではますますストーリーもわかりづらかった。やはり劇場空間と日常空間で観るのは全然違う。実際、劇場に行っていたものをテレビで中継されたものを見ても「ひょっこりひょうたん島」もそうだったけど雰囲気が違って見えた。劇場に行けばいいのだけど今の私はたぶん、行っても寝てしまう。
舞台装置とかマリンバ?のBGMも演出効果として面白かったけど、ストーリーは特にラスト、凄まじかったな。浦井くんってこの手の作品が多く、秋もシェイクスピアが控えているけど、すごい熱演しているのはわかるのだけど、個人的にはもう少し普通の現代劇、台詞が日常語のが観たい。ただ、「アルカディア」での彼はあまり魅力的ではなかった。彼の演技というより、演出だろうけれどちょっと若ぶり過ぎていなかったか?というのが印象に残っている。あれじゃ最後、弟に彼女を取られちゃうよって感じたし、ラストまで彼が兄だと思わなかった。彼を見ていて思うのはルドルフを長くやり過ぎたせいかアイドルチックすぎないか?ってこと。
もう少し大人な役を演じてもいいのではないか?「トライベッカ」でもコントは面白いのだけど、育に比べるとインパクトが弱くてミュージカル俳優としても後れを取っている気がしないでもない。
一方の「M!」。育で観るのは初めてだけど作品自体は何度も劇場に足を運んでいる。それでも映像にするとやっぱり違って見える。画質の問題もあって舞台というより映画みたいだからかもしれない。DVDもあんな画質なのかしら?(というのも私は芳雄バージョンを予約して買ったけど未だ未開封。アンコール再演を願って、希望を感じながら観たいと思っているし、まだ故人を偲んで観るほど諦め切れてもいない。)そんなわけで先月放送された芳雄版もまだ見ていないから映像での違いはわからない。
他の共演者は舞台で観ているけど、その中で主役が変わるとこうも作品全体の印象が変わるのか、と再認識した。なまじ廻りが同じだけに不在感が個人的に強かった。
そしてもう一つ、違和感が半端なかった。何よりも声、音?。確か初演の時小池先生が当時歌手だったアッキーに白羽の矢を立てたのは「高音で歌える」ことじゃなかったの?最後に上演された時の制作発表の歌唱披露で聴いた時も?って感じてヴォルフガングのイメージがだいぶ変わった。3カ月ほど前に元祖の二人の「僕こそ音楽」を聴いたからなおのこと、二人はタイプは違うけれど共通する性質みたいなものがある。面白いことにこの二人は複数キャストでもなく、時期もプロダクションも違う「キャンディード」で同じタイトルロールを演じている。そういう共通点とか実力がある。でも育は異質だって認識した。最初の二人がタイプが全然違うって前提があるからもういろんな「違う」ことが受け入れられる。宝塚でも再演を繰り返すうちに違うのが当たり前になってむしろ違うのが売りになる、それを狙っての起用だったのか?
観ながら何故か育がルドルフのオーディションを受けたのに実際には演じてなかったのが納得できた。そういうタイプじゃない。彼はむしろ「1789」の方が似合ったのでは?と余計な考えが浮かんだりもした。何でアッキーを降板させたのかといったことまで蒸し返してしまった。
そして何よりも改めて私がこの作品に惹かれたのは芳雄くんヴォルフだからだと痛感した。そしてなぜか「トライベッカ」の微利衿夫くんを思い出し、彼はやっぱり父に自分の想いをぶつけたい息子が似合うと思った。そして育はむしろパパタイプだな(正確にはStarSのおかあさんだけど)ってことも実感。
ちょっと前に「ビリー・エリオット」の舞台の映像版を観た。それに比べるとやたらアップが多いのが気になった。舞台メイクだから、特に女優陣は、あんまりどアップというのも考えもの。もちろん、客席からでは見えない表情も新発見ではあった。譜面を読む祐ちゃまコロレドの目とか遠い客席からは読み取れなかったから映像で観ることができたのは新たな発見。
何よりも改めてこの作品が好きだなって感じた。この作品も観るたびに新たな発見やまだ理解しきれていないと感じている。だから再演して欲しいのだけど。できることなら芳雄&アッキー、それに育も加えてトリプルキャストで。「レミゼ」ばっかり○○周年記念とかやたらとやらないでほしい。