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    懐かしさと戸惑いと・・・

    • 2015.09.27 Sunday
    • 15:58

     先日、WOWOWで放送された宝塚舞台中継「ベルサイユのばら」フェルゼンとアントワネット編を観た。意地悪な見方だけど宝塚時代の蘭乃さんを観てみたかった(正確には歌を聴いてみたかった)のが理由。でも観ていくと別のことが気になった。

     私がはるか昔に舞台を実際に観劇したのはアンドレとオスカル編だけだし、(それは録画して今でもリピして観ている)フェルゼンとアントワネット編は記憶も曖昧ではあるけれど、昔とはだいぶ違ってしまっているのかな?っていう気がする。

     まず、台詞がすごく多い。確かに宝塚は通常「ミュージカルXX」と称するお芝居中心とショーの2本立てだからミュージカルといってもそんなに歌があるわけではないのだろうけど、最近「エリザベート」のようにオペラに近いくらい歌で構成されている作品を観慣れた身には違和感があった。それにその台詞が一瞬橋田寿賀子ドラマ?と勘違いするような、説明のような長台詞の連続。宝塚は多少その傾向はあったけど現在はそれが煩わしく聞こえる。それに確かに劇画の中では書かれていた美しい言葉達が舞台上で次から次へと語られるとさすがにまどろっこしい。知っててもそうなのだから劇画知らないで観た人にとってはあのセリフはどうなのだろうか?「エリザベート」なんてそれをうまく音楽的にも処理していると逆に認識させられた。
     それに歌もお馴染みの歌が少なかったけど「愛あればこそ」もあんなに少なかったっけ?何よりも「美しき青きドナウの岸辺」(タイトルは違ってたっけ?)のアリアがなかったのは放送でカットされただけで実際にはあったのかしら?「行けフェルゼン」だけは懐かしかったけれどやっぱり鳳蘭さんの迫力に比べると綺麗にまとめ過ぎて物足りない。フィナーレ自体も前よりあっさりしていたようで大階段を使った「ボレロ」ももうないのね。なんか、まったく違う作品を見せられたようで、もしあれを最初に見たらのめり込まなかった気がする。そういえば初めてテレビの劇場中継で「ベルばら」を観た時は劇画も読んでなかったし何の予備知識も無かったけど惹きこまれてそのあとすぐ劇画も何巻も一気に買って読んだっけ。

    さて、気になっていた蘭乃さんのアントワネットも出番が少ないのね。1幕の終わりはアントワネットの「フランスの女王なのですから」の決め台詞かと思ったら違ったのにもびっくり。バスティーユのシーンだけは懐かしかったけど、そのシーンになると「エリザベート」における「闇広」で芳雄ルドルフが脳内再生されるように、私の中では安奈オスカルが脳内再生されていた。
    で、蘭乃さんに話を戻すと、歌は少なかったけど全然問題なかった。それに台詞も含めて「エリザベート」の時とは全然違った。宝塚は男役が作り込むのが大変というイメージがあるけれど娘役もより女性らしくする演じるために発声なども作り込んでいるからそれを男女の芝居で自然に振る舞うためには声なども作り直さなければいけないのだと、そして蘭乃さんの場合はその途上だったのだと再認識した。
    彼女が来年も「エリザベート」を続投するかどうかはわからないけど、(花總さんが年齢的にいつまでできるか、を考えると蘭乃さんにはこれから先は柱になって貰いたいというのが妥当な考えだと思うけど)、続投された際は更なる進化を期待したいと改めて思った。  

     

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