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- 2022.01.03 Monday
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先週の剛くんのラジオの中で人生で初めて「譲って下さい」を出して路上に立った男の子のメールが紹介された。
私が初めて路上デビューしたのは確かみなとみらい100回目の時だと思う。藁にもすがる思いだったが、やはり駄目だった。友人はそれが趣味としか思えないくらい、いろいろなメッセージを掲げてあらゆる会場で立っているからよく顔を覚えられている。が、私の場合は本当に必死なので恐らく悲愴感すら漂っているのではないかと思う。
Kinkiのライブを行くようになってファンの友達ができてから「現地調達」の新しい意味を知った。それまでの、ワールド追っかけをしていた頃の私にとって「現地調達」とは日本で確保できずに海外のその都市へ辿り着いてからチケットを求めることを意味した。運が良ければ観光案内所や街中のPGで購入できるが、悪ければ会場付近まで歩いてダフ屋を探した。もちろんそれでも駄目な時もあった。
昔はチケットがなくても、1週間くらい会社を休んでン十万出して飛行機に乗ってライブをやる国、都市まで行けたのに、現在はチケットなしではどこへも行けなくなっている。昨年の石舞台ライブを外で聴いた時に音漏れだけのために行くのは止める、行く時はチケットを確保する、と決めた。
今回の奈良は正規ルートではなくチケットを確保した。最近はそれなりに学んで剛くんのライブ以外でもいろいろな方法でチケットを入手している。もちろん正規ルートで確保できるに越したことはない。でも、だからといって非正規ルートの人を非難する気はない。変な言い方だけどどこまでが胸を張って自分は正規ルートのみだと言い切れるのか、線引きできない。たとえば、FCを窓口にしても友人たちとダブっての応募や、名義の貸し借りたりなど、本当に正規?って思う。
FCを通じて応募するだけの場合はどうしようもないけど、以前のように整理券を求めて並んでいた頃はそれなりに時間と経費がかかったからそれならば最初から報酬を払って自分の時間と仕事は有効に使うのも一つの選択肢といった記事を読んだこともある。逆に苦労して取ったチケットを定価でファン仲間に譲った時は、この人にこんなに楽に大事なチケットを譲っていいのだろうかという疑問もあった。
もちろん、自分が誰かのファンでありながら他のファンに対して商売するような輩は、それを生業としている人よりも軽蔑する。
前にもミュージカル観劇のところで書いたと思うけど、チケットの券種や発売方法に疑問があるのも事実。
初めて前売り券を買ったのは宝塚だったと思う。当時は週休二日制ではなかったから発売日は日曜が多かったけど私はその日に買えなかった。その日は数カ月前からグループでノートを作って点呼をしていたとかいう人たちだけが購入できて私のようななりたてのファンはその日は整理券だけで翌日の月曜日しか買えなかった。いつもは社会人になっていた姉に買ってもらっていたが、どうしても休めない日は私が行った。そのために学校をさぼる(?)のが嫌でチケットを購入でき次第、医者で遅くなったとか友人にも嘘をついて午後からだけでも授業を受けたこともあった。
洋楽ライブでもチケットぴあができる前、ビリー・ジョエルの再追加公演で今度こそと早朝から銀座のPGに並んだ時、何やら怪しい人から10枚ごとに別の場所で発売すると言われ、半信半疑でその場にいた人同士で急きょグループを作って行ったことがある。その席は武道館で端とはいえ最前列だった。500円くらいの+αがあったか定価通りだったかは忘れたけど、今でもあれは招聘元による販売だったのかダフ屋なのかもわからない。
マイケルの時でも告知日よりも1週間くらい前から表参道の招聘元の事務所の前をうろうろし、何の兆候もなかったのにある日ファン仲間からすでに整理券が100番くらいになっていると言われびっくりしたこともある。たまたま関係者に声をかけてもらえた人だけが整理券を貰えていたらしかった。さらに東京ドームで何日も並んでいたのに配布前日にダフ屋が100人くらいホームレス(?)を雇って占拠したこともある。警察も見て見ぬふりだった。
そんなことが重なって正規ルートなるものに価値を感じなくなったのかもしれない。言ってみれば建前ルートと本音ルートってとこか。
思えば、kinkiのライブへ初めて行ったのは友人のコネ、その次はダフ屋だった。その間FCの入会手続きをしていたが、ライブの応募資格を得るまで約1年かかったから、私には正規ルートは開かれていなかった。いつもコネだったYさん母娘はその非正規ルートに優越感すら持っていた。
とはいえ、やはり正規ルートで買えればそれに越したことはない。
私は海外でもそうだったけど、いわゆる非正規ルートの時は若干の後ろめたさと本当にこのチケットで大丈夫なのか?という不安をいつも抱えて会場へ入っている。そして、もし駄目になって、代金も含めて何もかも失ってしまってもあきらめようという覚悟も一緒に。