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- 2022.01.03 Monday
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24日JZ Bratでの安奈さんのライブへようやく、行けた。というのも2年前はネットを始めたばかりで慣れてないのと、ちょうど仕事が変わる時期でためらっているうちに完売!昨年は剛くんの薬師寺ライブと重なってしまって断念。3度目の正直で今年は予約できた、といっても一部はすでに完売で何とか二部に滑り込んだ。開演前の場内を物珍しげに見てしまったが、やはり古くからのファンが多いのか、団体のお姉さま、オバサマ達のグループやあちこちで挨拶を交わしている光景が目立った。その中、最前列が男性陣、というのも目を引いた。今回も「おひとり様」だったので若干間を持てあました。でもそれもライブが始まるまでのこと。
黒のロングドレス?パンタロン?に身を包んで普通にテーブルの横を通られたのにびっくり。
「すみれの花咲く頃」から始まって全曲ピアノの弾き語り、まさにソロコンサートだった。一部では間違えてとんでもないことになったらしい「黒い鷲」。以前この曲を聴いたことは書いたが、20年以上の時を経て今回はまた違った印象。私の席からは鍵盤に向かう横顔しか窺い知れなかった。でもこの人の歌にはドラマがある。やっぱり、泣けた。
宝塚時代の名曲やジャック・ブレルの曲。この人の声もまた空の彼方へ突き抜けるようで、時に甘く、時に憂いを秘め、時に鋭く、力強く圧倒される。圧倒されてあふれたものが涙になって放出されるような感じ。病気からの復帰直後のコンサートの時よりはるかに声が出ている。
「ふりそそぐ愛」(だったと思う)で一度つかえたて、最初からやり直した時、「この曲を歌うと大浦みずきさんを思い出すと語った。なつめさんが安奈さんのFCに入っていたことを初めて知った。勘違いかもしれないが、以前共演中に安奈さんが負傷した時自分がもっとサポートしていればと語っていたのがなつめさんだったと思う。その彼女が若くしてもうこの世にいないなんて、本当に人生はわからない。だからこそ生き残った者は命の炎を燃やして進まなければいけない、そんなエネルギーに満ち溢れた歌声だった。
それにしても圧巻はアンコール。「ノバ・ボサノバ」のラストシーン。「アマール・アマール」から「シナーマン」へ。ピアノを弾きながらだけど、私の前にはあの頃の、カルナバルの最後の日の黒塗りのソウルが浮かんだ。決して懐かしんでいるのではない、今、再演されているかのような臨場感。あの熱気が感じられる。実際、終演後の出口で「最後の歌がすごかった」と話している人がいた。宝塚の、現役トップとしてのあの歌を聴いたことがないのだろう、それが今聴いて凄いと感じるのだから間違いはない。
安奈さんは来年もまたやりたいと言っていた。ぜひやって欲しい、今度は通して聴きたい。そんな自分でありたいと、また一歩踏み出す勇気が出た。