東京ドームに来るのは何年振りかわからないくらいの時間を過ごしてきたのを実感。しかも私の場合デジチケになってからは同行者分を確保したのは初めてだからなんとなく落ち着かない元日。
カウコンをテレビで見てステージの様子は予習した。ムービングステージは予想通りないみたい。私の席は1階スタンドだったけど座席にクッションになっていたりトイレの配置が変わったりして通い慣れた筈のドームも新鮮。それにモニュメントもグッズ売り場の行列もないこともいつもと違う、そんな状況でのコンサートだと実感。
シンプルなステージでピアノだけでの歌唱。ある意味贅沢で暖かく優しい時空間。
20年以上も彼らのライブを観てきているけれど毎回新しい彼らを魅せてくれることに驚きと感動がある。急に決まったという時間的に余裕がなく、しかも観客が騒いではいけないという状況下でありながらもそれが少しも不利な条件とは感じられないステージ。ジャニーズ、というより普通のアーチストでもないステージ。本当に贅沢な時空間だった。
それにしても剛くんの歌声は素晴らしかった。日頃声量満点のミュージカル俳優の歌を聴きなれた耳には新鮮でもあり、彼らには出せない(?)歌声を聴かせてくれる。張った声は力強く真っ直ぐに心に刺さってくるけど心に染み入るような囁くような歌声、両方が1曲の中に揺らめいて…その曲の世界観がメロディに乗って広がる。
動揺アレンジに乗せたバージョンも楽しくしかも歌は完璧!どんなこともパフォーマンスとして成立させてしまう、アンテナというか素質なのかな。
ずっとピアノだけだったこともあってラストのオーケストラの登場も豪華だった。
アンコールもなくいつもよりも細かな規制退場。いつもはコーヒー飲みながらイルミネーションを見てライブの余韻を冷ましてから帰宅するけれどこの夜は真っ直ぐ帰宅。
今年は彼らに会える機会がもっともっと実現したらいいな。
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よくお勧めのミュージカルとして「レミゼ」を挙げる人が多いが私はそう思ったことはない。若いか、年寄りでも元気な人はともかく姉のように若いころは宝塚を観てきたが久しく観劇から遠ざかっている人には映画を見ているしストーリーも曲も肩が凝らない作品の方が相応しい。キャストはヒギンズが寺脇康文というのが第一条件、そしてマチネ。今回はこの条件が当てはまったのでそれ以外は目をつぶった。
かねてからミュージカルにはある意味二つのタイプがあるという持論を持っている。一つはとにかく歌とかダンスとかできないと話にならないタイプの作品。(もっともひどくてもやっている場合もあるけれど…)例えば「ジーザスクライストスーパースター」。
そして後者は演者の力によって大きく変わるタイプの作品。「マイフェアレディ」のようなスタンダードな作品はこのタイプが多い。
イライザはなんといっても映画のオードリー・ヘプバーンのイメージが強いから誰が演じても物足りなさはあると思う。でも、ヒロインの神田沙也加にはやっぱりがっかりした。「1789」以来で小娘感はあるのだけどやっぱり歌が弱い、それに競馬場での迫力も物足りない。ヒロインのオーラも3階席には届かなかった。個人的には高畑充希ちゃんのシングルキャストがベストだと思っている。
それに今回は寺脇ヒギンズも過去1.5回に比べると魅力が薄れちゃった気がしたのは劇場の大きさのせいか、あるいはオケのせいか。
芝居、ミュージカルだけを意識した会場ではないから舞台よりも前に陣取ったオーケストラの音の方が大きくて言葉が聴き取れなかった。過去のプレイハウス、オーブでは感じなかったからやはりこれが地方公演の難しさなのかもしれない。スタッフも音量調整が帝劇とは違うから難しいのかもしれない。
「運が良ければ」の陽気なナンバーも1ヶ月公演では客席の拍手が鳴り響く中だけどここでは一階席の一部から小さく聴こえるだけで私の周りでは誰もやっていなかった。これも地方公演アルアルなのかもしれない。
フレディ役の方はお初、だと思うけれど、私の今までのフレディのイメージとは全く違う感じでこれも戸惑った。もうちょっと初々しい青年というイメージがあったのだけど。
とはいえ、こういう作品はこれからもしっかり力を入れて上演し続けてほしいと思う。
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明日海りおさんの舞台を観るのは宝塚時代の「ポーの一族」に続いて今回が二度目。テレビの劇場中継では「ベルばら」他数作品観た。少女時代のエリザとして登場したその瞬間から「これなら文句なし!」と思ってしまった。というのも私の中では明日海さんは「エリザベート」花ちゃんの後継者として第一人者なのだ。そもそもここ数年の宝塚娘役からエスカレーター式に東宝でのエリザベートというシステムにうんざりしている。かつての春野エリザや芳雄くんと「私踊るとき」を歌った時の瀬奈さんのように男役だった人、それだけのスケールの人に演じてもらいたいと思っている。ただ、少女時代に関してはどうしても男役出身者には無理がある、キャストを代えてもいいんじゃないとか思っていたけれど明日海さんを観た瞬間、彼女なら全然違和感なく演じられる!と思ってしまったわけだ。
それはともかく、モーツァルトといえば映画「アマデウス」から始まって芳雄ヴォルフガングがまだ心に残るミュージカル「M!」、他にも彼にまつわる作品はいろいろあって登場人物のキャラがまったく違うから最初は戸惑う。これって舞台だけではなく、大河ドラマとかでも同じ人物が1年でまったく違う描かれ方、タイプの違う役者さんが演じられて最初は違和感しかないってよくあること。でも今回はすごく登場人物が少なくてシンプルで焦点が絞られたのでわかりやすかった。
モーツァルトが女だったって荒唐無稽っぽいけど確かにあの時代才能があっても女性は音楽家になれなかったから、(それで姉のナンネールは断念したらしいし…)発送としてはあっても不思議じゃないかもしれない。
この作品を観るのは今回が初めてだったから音楽座の公演のことはわからないけれど音楽も演出もだいぶ違っているのかなって思う。小林香さん演出だし全体的にファンタジーのベールでくるんだ舞台だったな。その中で明日海モーツァルトは時に少年のようにずっと音楽を追い続けていたように、その才能が突き動かすようにも感じられた。
最近は予習をほとんどしないで客席に着くので最初はサリエリが平方元基くんだとわからなかった。今まで私が観てきたイメージとは違った大人の男だな。
今回は初めましての方が多かった舞台ということもあってか新鮮な感じもした。
最近観ていない「M!」(DVD)を久しぶりに観たくなった。
再演されたらまた観たいなと思う。
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このブログを開くこともなく、もうやめようかな…と思っていた。
それでも払い戻し金が一段落ついて(戻ってこないものもあった)少しずつ劇場へ足を向け始めた現在また再開しようかなと思い始めて書く。
シアターオーブの「オリバー!」。これは最初から観るつもりでいた作品。私の記憶が正しければかつて劇団四季で上演されていて首都圏公演を観劇した。懐かしさと再確認したいような気持ち。
ただ、「ナイン」もそうだったけれどかつて観た作品とは演出などかなり変わって全く別の作品を観たような気分になる。この作品は私自身がミュージカルというものに興味を持ち始めた頃、つまり初心者時代に観た作品だから同じものでも印象は違うのだろうな。
今回はキャストよりも休日のマチネで安い席のある回、で探した。
オープニングの孤児院シーンで子供たちを観ていると本当に今はミュージカルを目指す子供たちがたくさんいるのだなって再認識する。かつて、将来ミュージカル俳優を目指すと言って失笑を買った井上芳雄少年の時代とは大違いだ。
その中で見つけた私が一年前に観た「ビリーエリオット」中村海琉くん。ギャング団のチャーリーとして登場したときは背が伸びたな、声が…。本当に少年が成長する早さ、その中でその役を演じられるのはほんの一瞬なんだなって実感したりもした。
もう一人の「元ビリー」川口調くんはさすがでエンターテイナーぶりを発揮していた。
オリバー役の少年の澄み切ったボーイソプラノが美しく清らかでむかし四季で観た時はもっとオリバーの比重が多かった気がしたけれど今回はひたすらピュアな存在で彼を取り巻く大人たちがより描かれていた感じがした。
めぐさんを観るのは久しぶりな気がしたけれどこの役を通して「ジキハイ」を思い出した。エネルギッシュな部分と強い愛を歌う姿、こういうキャラ似合うよな。
芳雄くんと同じ事務所を辞めた時もうミュージカルを卒業するのかな、と思ったKENTAROさんの姿がここにあったのも嬉しい。
市村さんとダブルキャストというのもすごいけど武田真治君とは思えないこの扮装。 もしかしたら「グレコメ」のお父さんの演技が評価されてのキャスティング? この役って「ミスサイゴン」のエンジニアと似ている気もする。
私の中で若いころの彼はドラマでは「イケメン」というチャラい言葉が似合わない美形のイメージが残っている。
それがいつの間にかバラエティー番組でお見掛けするようになり「堂本兄弟」ではすっかりいじられキャラになって年下の二人に遊ばれているのが自然になってしまったここ数年。
考えてみれば武田真治くんの舞台は意識していなかったけれどかなり観てきた。トートがあるとはいえ、まさしくセンターなのは今回が初めて。
下手なわけじゃないけれどどうしてもミュージカル俳優の中だと歌が弱い、という印象もある。でも今回は歌い上げるというわけでもなく、(それはめぐさんに任せて?)芝居として音楽に乗っているようで、市村さんがどうしたかわからないけれど、特に二幕の長いソロシーンはすごく引き込まれた。
オリバー役の少年ではなくフェイギンがセンターなのも納得のカーテンコールだった。
余談だけどカテコにも登場したワンちゃんが可愛かった!
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安奈さんもMCで触れられたけれど次の緊急事態宣言にギリギリで可能となったコンサート。
明治記念館も初めてでちょっと不安になりながらも会場へ。
入り口を入るとこのような案内が何か所かありそれに導かれるようにして階段を上がり受付に辿り着く。
食事とコンサートは部屋が違っていて、FC会員と主催者に受付が分かれていて食べる部屋も別だった。FC側がどうなっているのかはわからないけれど主催者ゾーンもテーブルが10卓以上、5,6人がテーブルを囲んだからけっこうは人が来たのだなって驚いた。
テーブルもアクリル板で仕切られていて私のテーブルは全員一人で参加した人みたいだったから終始無言。以前参加したディナーショーでは初対面でも話が弾んだけれどこんなご時世だから黙食。知らない人とテーブルを囲んでフルコースを頂くというのもなかなかシュールだなって思いながら無言で完食。
周りのテーブルを観察するとカップルで参加されている中高年も多く主催者ルームとはいえお仲間さん同士でそれなりに盛り上がっているテーブルもある。
ふと、その昔劇場内でお仲間さん達が挨拶を交わしているのを見て私もあんなことをしてみたいと思ったことを思い出した。あれからマイケルやキンキ関係でそれなりにファンの方々とも触れ合って一時は会場であちこち挨拶を交わすという念願が実現したこともあったけれど現在は一匹狼に戻りつつある。年齢とか状況とかもあるから自分ができる範囲で参加するのがかえっていいのかもしれない。
最初に注がれたノンアルのシャンパンがフルーティで美味しかった。
せっかくのフルコースなので紹介します。 まずはオードヴル。スモークトラウトのロール、野菜のクーリー。
スープはゴボウの冷製スープ。ここでパンもサーブされました。
ニンニク、タイムを効かせたカサゴの白ワイン蒸し ブイヤベース仕立て
お肉は牛フィレの煮込み ハンガリー風 クミン薫るソース ジャガイモの揚げニョッキと一緒に
こういうコース料理を食べるのも本当に久しぶりで一人だけど堪能した。
そしてデザート。オレンジ風味のシーブストとパイナップルのシャーベット それにコーヒー
ライブステージのある部屋へ移動。
ランチも加わってお値段も上がった中でこれだけの観客が集まることをどう評価するか。
個人的にはすごいことだと思っている。宝塚からミュージカルの主演を連続していた頃と違って大病をされ再発もして現在はブームと言われるミュージカルの舞台に立つこともない。そんな中でファンをキープ、開拓できるのは素晴らしいし、ご本人にそれだけの実力と魅力があるからだ。
残念ながらバンドメンバーが登場した中にルイスさんの姿はなかった。延期された時点では出演予定だったはずなのだけど。
代わり、というわけではないけれどゲストとして新城まゆみさんが登場。「ベルばら」のジェローデル大佐だ。その寸劇をやるとかいう話もあったそうだけどかなりあがられていたようでそんな余裕はなかった。私にとってはたぶんカメさんは宝塚以来だからすごく懐かしかった。
シャンソンもいいけどジャズを歌う安奈さんも素敵だ。宝塚時代に「Night & Day」他もっともっと聴きたい感じ。
MCの中で日帰りで神戸のステージに行かれたエピソードを聞くと私もまだまだ年だなんて言っていられないなと思う。
それに二週続けて安奈さんのステージを観るなんてこれまでもなかったことじゃないか?いろいろなことを乗り越えて現在もこうして安奈さんが活動できることが本当に嬉しい。
そのむかし、コンサートで安奈さんの歌を聴いた時に宝塚とサヨナラしてもいいと思えたけれど今回も彼女の歌を聞いていたら最近の学芸会のようなミュージカルとサヨナラする時が来たのかなと思ったりもした。
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それがようやく決まった職場が都心から遠いので平日の渋谷は無理と一度は断念した。
でも結局ギリギリで観ることを決めた。(最近このパターンが多い気がする💦)
ワクチンもまだ、の身でこの時期渋谷を歩くのはさすがにちょっと怖い。それでもBUNKAMURAが近づくと駅前とは違う人たちが集まってくる。私よりも年上の方も多い。(もっともこの方たちはすでにワクチンという防護服を身体にまとっているのかもしれないけど…)
「ベルばら」の時はツレちゃんがラスト飛び入りしたけれど本格的に私が観ていた頃のトップ4人が揃い踏みするのは久しぶり。安奈さんの「愛の宝石」が予想外に早く披露されたり、その後に汀さんが「アマールアマール」は驚いた。順子さんも「ノバ〜」に出演したことがあるのは知っているけれど、宝塚を去ってからも安奈さんの「アマール」を聴いてきた身としてはちょっと気の毒な気にもなった。順子さんは以前コロッケさんの一座に加わっていたと聞いたがそのせいかわからないけれどすごい癖のある歌い方になってしまい普通の歌い方ができなくなってしまったのかしら、と二部の懐かしい沖田総司もあの頃とは変わってしまったな。
ツレちゃんの「セ・マニフィーク」なんて舞台は1回しか観てないしそんなに聴き続けた記憶もないけどしっかり覚えているのはやっぱり十代の頃に覚えたものはしっかり残っているんだなって改めて感じた。「サロメ」での脚線美も蘇る。以前美波里さんの脚線美を見るたびにツレちゃんのことを思い浮かべると書いたがパフォーマンスを見ていてツレちゃんには迫力、ダイナミックさ、おおらかさ等それ以外のものがあるから脚線美はもう卒業でいいんだと思えた。それに最近のミュージカルでは物足りない気がしているけれどやっぱりショーのナンバーでは水を得た魚のよう。
毎度のことながら私が観ていた頃は新人だった元トップ、涼風真世さんや真琴つばささんのように現役時代を知らない人達も当時はカッコいいトップスターだったのだろうと感じさせるパフォーマンス。その中にあって寿ひづるさんだけがトップ未経験者だったのではないか(たぶん)。あの頃いーちゃんんは若手ナンバー1でトップが約束されたような存在だった。それがトップ目前で結婚退団というニュースに宝塚から離れていた私ですら驚きもったいないと思ったからファンの方々にしてみれば衝撃が半端なかったと思う。トップという時間を経験していないけれどやっぱりいーちゃんんはトップの格だなってこの日のパフォーマンスを観て再認識した。
初風さんの美声を聴くたびにこれだけ、とはいかないまでも歌える娘役が続かないなと思う。宝塚のOGコンサートを観るとトップ男役は出てくるけれどトップ娘役なる人はほとんどソロでの出演はない。初風さんの時代には娘役にトップの称号はない。その中でトップとして今も4組の後輩トップを従えている初風さん、本当にすごい。いつまでもこの姿、歌声を聴いていたい。
安奈さんは毎度のことながら、みずみずしく時に甘く時に鋭く他のトップとはまったく歌声だな。嬉しかったのが「僕の愛」。酒井澄夫作品で当時はそんなに評価が高くなかったけどヴォルテールの小説「キャンディード」をベースにピエロを描いたこの作品があったからこそ、その後の芳雄くんやアッキーが主演したミュージカルを観に行った。歌声を聴くと今でもあのオープニングが脳内再生される。
それに二部での柴田作品「茜さす紫の花」。東京公演もなく生の舞台を観ることは叶わなかったけれど初めて買った宝塚のレコードで何度も聴いた。残念ながらフルでは聴けなかったけれどドラマチックな名曲。
そういえば柴田作品の「宝石の中の宝石」も確か寺田作品だと思ったけれどやらなかったのが意外。ショーちゃんのやった和物は知らない作品だったけど私が観なくなってからのものかしら。
「ベルばら」オスカル役をめぐってのエピソード、体型のことは安奈さんの著書で読んだ時に私がそれ以前に聞いたのとは違うとか思ったけれどショーちゃんが裏エピソードとして紹介してくれたので納得した。
ばかりだけどそんりゆうはすたっふにもあるのかもしれない。
ここ数年の宝塚は「エリザベート」ばかり再演を繰り返しているようで海外ミュージカばかりだけどその理由はスタッフにもあるのかもしれない。作演出だけでなく寺田先生のように美しい音楽を作り出す作曲家もいないのかもしれない。
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ファンタジー、といっても上白石萌音ちゃんの胸キュン「ナイツテイル」とは違って何とも恐ろしかったり、いろいろ考えさせられてしまったり、でも決して絶望的ではなかった。
確か「正しい教室」の後に蓬莱さんは「エリザベート」を観劇して芳雄くんのトートに衝撃を受けたような話を以前聞いた気がする。王子はもしかしたらトートからイメージしたのかなって思ったりもする。劇中での芳雄くんの歌は神々しくて美しくもの悲しい。
私は後方の正面だったからオープニングで芳雄くんの表情をしっかり見えて睨まれたような気がするくらい怖い感じ。
それが沙莉ちゃんの愚かな女と出会って変わっていく、見えてくる。愚かな女の方も王子に仕えるようになって死にたがっていたのに変わっていく。蓬莱さんの作品は少数精鋭が多いのかシンプルでその世界に入り込みやすい。それに沙莉ちゃんが舞台経験がないから発声ができないみたいなことを幕間で話している声も聞こえたけれど、現代語のようでそれが例えば「ダサっ」とか私たちが感じていることをそのまま口にしていることでぐっと物語の世界に引き込ませてくれる。それにしても沙莉ちゃん、けっこう吹っ飛ばされたりして身体に痣とかできてないかしら。若村麻由美さんは観ている時はすっかり忘れていてあの恐ろしい女王様は誰かと思って後で合点がいった。
クライマックスに向けて信じられないような展開になってラストでは涙が止まらなくてマスクがグチョグチョになった。幕が下りる時には希望もある。感動する舞台だった。「正しい教室」でもそうだったけどストプレであれミュージカルであれどこを最後にするかは難しいところだなってつくづく思う。
これもWOWOWとかで中継してくれないかしら。
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コロナ禍とあって最初は申し込むのを躊躇した。でも剛くんがやることを決めたということ、会場の江戸川区総合文化センターに興味があった。と言っても会場そのものではなく、場所。最寄り駅である新小岩に通勤していたことがあって懐かしさがあった。もし全然知らない遠い場所だったら今回はパスしていたかもしれない。それでも申し込み直前にエントリーしていた派遣の仕事の結果を待ってても締切日に結果が出なかったため見切り発車で申し込んだ。こういう時に限って当選する。 それと、今回私が当選したのはおそらくいつもはグループで重複申し込みをして複数回行っているような人たちが「自粛」したのではないかと思っている。
久しぶりの新小岩駅は私が通勤していた時とはすっかり様変わりしてしまってウロウロしてしまう。会場も元職場とは方向が違う。それでもかつてランチに来ていたお店がまだあったりすると懐かしくなる。
15分くらい歩いた会場周辺は小川が流れていてこんな景色があったのかとちょっと驚いた。
私が観た回の天の声はユリアン。独特の「間」と回答より多い満点といつもの小喜利とは一味違うのはコロナ禍ということもあったのかな。私の周りには小喜利初めての人が多かったけれどリピーターにとっても新鮮だった。
アクリル板、マスクと舞台の上でも万全の感染対策。こちらもマスクと支給されたフェイスシールドで光ってしまったりしていつもよりはクリアに観ることはできなかったけれどこうして久しぶりに生の剛くんの姿を観れただけでも幸せ。
回答等はおそらくすでにレポをアップされた方々がいるだろう。
私がうん!と頷いたのはthinking time中のこと。ユリアンが「デカプリオに似てる。」と。
私がそんなことを想ったのは「青の時代」の頃かな。「ギルバート・グレイブ」の頃のデカプリオに似ている、あんな役を演じたてほしいなって思っていた。残念ながら実現はしなかったけど。
その後はジョニー・デップに似ている、と言われるようになったけど今でもやっぱりデカプリオにも似てなるな。
あと写真を提供してくれる東クンについてそんなに交流がないみたいなことを言っていたのが印象的。隣のキン肉マンの方が親しいとも。昔は成人式の付き添いを始めとしてわかりやすいくらい東クンは剛くんにベッタリだった。それが変わり始めたのは確か「Shock」。剛くんが事務所のレールから外れた時からだったと思う。ふうん…と思いながら見ていたけれどあれから数年たって独自の立場を確立していく剛くんに対しては単なる後輩とは違ったスタンスになったのかなと最近は思う。
帰りには一本横の商店街を歩く。この通りはランチでよく通った道だから本当に懐かしい。まだあるお店や変わってしまったお店を見ながらちょっとセンチメンタルになったりもした。
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ラジオで耳を患ってからバラードが歌い辛くなったことを話していたし、まずそれを感じさせずに歌っていること自体がすごいこと。
それだけでも感動ものだけどそれだけじゃなかった。
私とこの曲との出会いはドラマ「北の国から」で、吉岡秀隆さんと横山めぐみさんの淡い恋のイメージが強い。その時尾崎豊さんというアーチストを知ったくらい。
その後、派遣先の職場の女子社員が彼のファンで彼が亡くなったというニュースを知って泣きながらPCに向かっていた姿が印象に残っている。相手によって態度が全く違うタイプの人だったから「ざまあみろ」という同僚もいた。私も何度も嫌な思いをさせられた方だったから彼女のことは嫌いだったけど、それでも当時マイケルのワールド追っかけをしていた身としては「推し」を失った彼女の辛さは察せられた。
ファンの方ならもっといろいろな想いでこの曲と向き合っていたきたのでしょうけれど、当時洋楽しか聴いていなかった私にはそんな繋がりしかこの曲にはなかった。
その後、宝塚のOGコンサートや芳雄くんで聴いたことがあるけれどうまい下手ではなくてこの曲のイメージとは違うな、っていつも感じていた。剛くんで初めて聴いた時この曲の匂いみたいなものを感じてカバーする歌手の中で一番気に入っていた。
今回は歌の前に話があったこともあって単なる(というのも変だけど)ラブソングの枠を超えた空間だった。私は聴きながら母の最後の夜を思い出していた。あの時の空間が蘇った。さらにコロナで苦しんでいる人たち、上手く言えないけど一方で路上呑みとかしている連中がいる中で生活苦に陥っている人たち、感染して自宅待機中に悪化していった人たち、そして心配するだけの人たちの空気、そんな人たちにも届いてほしい歌声だった。
ミュージカルを観ているとつい声量とかロングトーン、ハイトーンに圧倒されるけれど剛くんの場合そういうことじゃなくて、
以前「見上げてごらん夜の星を」を聴いた時でもそうだけど、この音に声を置くときにそのタッチにする意味を感じさせてくれる。それって役者としても大事なことなのだろう。以前アッキー(中川君)や藤岡正明くんが芝居を始めた時にセリフを譜面に置き換えていたというエピソードを聞いたけれど剛くんの場合はその譜面を自分自身で作って語っているのだろうなって思う。
うまく表現できないけれどそんな感じ、それが剛くんの歌。
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それが仕事の目途が立たないまま月日が流れるうちに断念という思いが大きくなっていった。
でも、NHKの番組で清塚さんと翼くんのセッションを観てやっぱり行こうと決めた。
何とか安いチケットを確保して日生劇場へ。 思えば数年前、同じ日生劇場での舞台を観たいと思いながらも仕事が忙しくて行くことができなかった。それから思いもよらぬメニエール病の再発、「タキツバ」の解散、退所とツライであろう時期が続いた。
それだけにここまで這い上がってきた翼くんにはエールを送りたい気持ちで劇場へ向かった。
客席、ロビーにいる人たちはいつものジャニーズファン、ミュージカルファンという感じはなくて年配の方もけっこう多く最初は戸惑った。私の隣に座った女性は一見して劇場に慣れていない感じがした。(案の定、開演中にゴソゴソしてお菓子を食べ始めたのには絶句した。2幕以降は静かだったのでよっぽどお腹が空いていたのかもしれないけれど開演直前にロビーで食べたら幕間まで我慢してほしかった。)どうやら彼らを惹きつけたのはフラメンコのようだった。フラメンコのシーン、先日のテレビ番組にも出演した翼くんの師匠の方が登場すると周りの方々のテンションが上がったのを肌で感じた。
松竹制作のミュージカルを観るのはたぶん初めてだと思う。オリジナルだしどんな感じなのかまったくわからなかった。チラシからはゴヤへのオマージュ的な作品をなんとなく想像していたが全然違った。
こんなにしっかりしたストーリー、音楽だとは思わなかった。ミュージカルファンならお馴染みのフランス革命からナポレオンの時代までのヨーロッパをスペインから見た景色。フランス革命のシーンはアンサンブルによって演じられる。ナポレオンによりスペインが大きく揺れる激動の時代をスクリーンに映し出されるゴヤの絵画がリンクして心が揺さぶられる。
野心に溢れた若き日から王室の内紛に巻き込まれ、聴力を失う挫折、絶望から再起、そして愛する人たちとの別れ・・・ゴヤの人生とスペインの歴史の大きな唸りが絡み合ってしっかりした「ドラマ」。日本オリジナル作だけど見応え十分。清塚さんの音楽も冴えている。
出演者もアンサンブルに至るまでエネルギッシュでスペインからフランスまでを演じきった。
プリンシパルは翼くん、小西さん、山路さん以外は今回初めての方だったけど適役適所という感じ。キムラ緑子さんは映像ではお馴染みだけどやっぱり舞台をやられている方は歌えるね。歌が上手い、というよりも歌で演じている。「日本人のへそ」でも感じたけれどミュージカルを専門としている役者さん達もうかうかしていられない。芝居はもちろん、歌でも負けていると思える人が、多いと感じるここ数年。それに山路さんがストーリーテラー的な役割だけど見事でこの作品の骨格を支えている感じ。
それに何といっても翼くん。思えば翼くんの芝居をしっかり見たのは「Summer Snow」。剛くんや小栗旬くんと実力者と組んで開眼しての「Shock」。あの時4人並んだ中で一番輝いて観れた。昨年の大河ドラマで復帰したのは観たけれど舞台はこれが「バーンザフロアー」以来。
野心に満ちた一幕から聴力を失った二幕。オーラの色が違って見えた。絶望の中で絵に目覚めたシーンにこの数年の翼くんの人生が重なった。そしてその後、彼が話したり歌ったりするシーンではなかったけれど辛い別れのシーンで彼の目に涙のしずくが光った時に共鳴するように泣けた。その後も予想もしていなかったけれど何度か泣いた。
舞台役者としてこれまであまり観てこなかったけれど彼の中に培われてきたものがあるのだとこれから先も楽しみな役者さんになっていた。
こんな状況だからなかなか劇場に足を運ぶことをお勧めできないし、自分自身も数年前の状況だったら何度かリピしたいところなのにと悔しさもある。
松竹様、どうかこの先も再演を繰り返してください。
そして翼くんのライフワーク的な作品になってくれたらいいな、もっと人生経験を積んだときに老いてからのゴヤをどう演じていくのか観てみたい。
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そしてインスタグラム解説、ありがとうございます。 いつも誕生日にプレゼントをくれる剛くん。
それに毎日、一年以上にわたってDenshi-Fumiを届けてくれる。 イベントのある日もその宣伝でもなく日々の食べるもののこと。
でも何気ない言葉が大切な現在。
本当はショートケーキでお祝いしたかったけれどコロナ禍、失業中の身ゆえ身近なところで調達した。
私の場合は家族と同居なのですぐに生活の危機、ということはないしお喋りもしている。でも最後の仕事が終わって一か月を過ぎたあたりからは気持ちは焦りと不安はある。友人たちとのメール等のやり取りもする気になれなくなっている。独りだったらすごく落ち込んでいただろう。同じような状況で一人暮らしだった剛くんのメールはとっても温かくて心強いと思う。
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チケット発売日も公演間近だったこともあってか座席の間隔を空けてあったので少し安心した。何しろ最近の公演は50%の販売としながらも密なブロックとガラガラのブロックと杓子定規な販売で劇場の感染対策に疑問を持ちたくなるような劇場ばかりだった。
サイド席だったけどステージ全体はちゃんと観れる。開演前に1階席を見下ろすとなぜか年配のおそらくカップルとおぼしき人たちが中央付近に多いのが目についた。何かのグループなのだろうか。往年のミュージカルファンとしてもこんなにあの世代が集中するか?なんて不思議がっている時に開演。
最近はどの公演に対してもそうだがほとんど原作、インタビュー記事を読むなどの「予習」をしていない。年のせいかコロナ禍のせいかいろいろなことに対してアクションが取れなくなってきている。それに先に原作を読んでしまうとそれに縛られて舞台版を楽しめなくなると学習もした。
そんなわけでこの作品もHPに書いてあること以外の知識はなく臨んだ。 サーカスが舞台だということだけはなんとなく理解していた。
今まで私が観てきた加藤和樹さんにはない明るいキャラ、華やかな舞台はちょっと意外だった。ご本人は以前ダンスが苦手みたいなことを口にしていたけれど今回は軽やかでタップも踏んで全然そんな風には見えない。
妻役の朝夏まなとさんとは確か同学年で気が合ったという記事をどこかで読んだ気がするが、「ローマの休日」に続く共演で息もピッタリ。
もっとシリアスな作品かと思っていたけれど波乱万丈の人生、三角関係?みたいなものもあっさりと描かれていた。全体的に楽しさに包まれているステージだった。カラーは全然違うけれど実在した人物の生涯を描くその雰囲気は「サンローラン」と似ている、と思ったら演出が荻田さん。
直前に知った藤岡くんの降板は残念だったけれど代役の矢田さんが軽快なストーリーテラーぶりで見事に演じていた。
最近はミュージカルで活躍している中尾ミエさん。かつて歌手としてあるいは毒舌でブレイクしていけど光一さんのミュージカルに出演した(MASKだったっけ?)のを最後にご無沙汰していたけれど相変わらず歌は素晴らしかった。マルシアさんもそうだけど力のある歌手がミュージカルに参入してきたときは期待大だわ。
スクリーンだけの出演だったフィリップ・エマールさん。コロナの影響もあってか芳雄くんから誘われて(?)入った事務所を去ってもうフランスへ帰られたとか。懐かしさと寂しさを感じながらその姿を追った。
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サザンシアターでのこまつ座は初めて観た「イーハトーボの劇列車」以来。芳雄くんのファンもいるはずだけどいつものミュージカルとは客層が全然違った。中高年の男性が目についた。因みに私の横は比較的若い男性だった。
再演で映画化もされた人気作ということもあるのだろう。芳雄くんがラジオ等でいろいろ話してくれていたけど個人的には正直なところそんなに期待していたわけじゃなかった。
でも幕が上がった瞬間から心を鷲掴みにされた感じ。こまつ座の井上作品は歌があるし今回はダンスもかなりある。ミュージカルとストプレの境界線が何なのか時々わからなくなる。例えば大竹しのぶさんの「ピアフ」。賞でもミュージカルにするところとストプレにするところとある。
劇中劇という形でストリッパーの半生が演じられるがもうこれは完璧ミュージカルだよな。日本語のオリジナルの強みというのかどうしても翻訳物は日本語とメロディーでスムーズさに欠ける、苦労しているなと感じことがある。でもこの作品は日本語のリズムがもう音楽みたい。山西さんの東北線の駅名も一つの物語みたいだし、昭和を感じるし、社会を風刺している部分はきっと現在の日本も変わらないのだろうなと思う。
1幕と2幕のアンバランスな時間配分も納得。どんでん返しの繰り返しでどれが現実でどこまでが劇なの?とにかく本が面白い。
それに中には朝海ひかるさんのような元宝塚のトップスターもいるけど演者のみなさん歌もダンスも素晴らしくてミュージカル俳優たちも芝居がしっかりしていないと負けているよな、って感じ。
ヒロインの小池栄子さん、はまり役、というかこの役を彼女以外にできる人が考えられない。抜群のプロポーションを惜しげなく?披露してエロさも半端ない。もちろん、野暮ったい上京したて時代からストリッパーを経ての代議士の東京妻の和服姿と幅広いシーンを見事に演じていたな。
それに歌い上げたね。新たなミュージカル女優の誕生かって感じ。思えばグラビアでデビューした頃からA・ジョリーナ似の美貌と話術が印象的で当時からバラエティに引っ張りだこだった。でも剛くんに「エイコマン」と呼ばれながら「正直しんどい」に準レギュラー並みの出演をしていた頃はここまでの活躍、女優さんになるとは思ってなかった。
芳雄くんもたくさんの役、とか今までやったことのない役とか言っていたのを納得。長い足を存分に生かした漫画チックなシーンでは男性からも笑いが起こって一般演劇ファンにも受け入れられているようでこちらも嬉しくなる。
ミュージカル界ももたもたしているとストプレに食われちゃうよ、って思うこの頃でもある。
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でもテーマはすごく重い、というかシリアス。
最近のミュージカルファンが喜びそうな2.5まがいのコスプレものではないから客層もいつもと違う。
めぐさんが初めてシングルのヒロインなのにオファーを引き受けるか迷った作品というのもわかる。
例によってB席の私の周りには男性もちらほら、しかも一人で来ている人が多い。
第二次大戦中の日系人家族の実話に基づいた作品ということで、これがブロードウェイで上演され、映画化もされたというからアメリカという国も懐が深い。日本では戦争というと日本国内の悲劇が一般的だけどアメリカにおける日系人の立場というのはこの作品で改めて意識した。
でも家族のストーリーであり、人間のドラマだな、と思う。願う道は同じなのにその手段、やり方が違って生まれる誤解、すれ違い。現在の自分にもあることだ。
「パレード」といいこの「アリージャンス」といいホリプロは派手なものと並行してしっかりとしたドラマも制作してくれる。こういう作品を上演することが現在の日本のミュージカルがアトラクション化していく歯止めになってくれている気もする。
それだけに実力者を揃えた。めぐさんと海宝くんの姉弟がピタリとはまっている。
上條恒彦さんも往年の迫力ある歌を聴かせてくれるというより存在感のあるおじいちゃん役を演じてくれるし、今井朋彦さん、渡辺徹さんとストプレで活躍している役者さんが出演しているのでドラマを支えている。日系人だけど英語を喋る人と英語がわからない年寄りがいるのもそのまま演じていてみなさん英語のセリフもさすが。
小南ちゃんもしっかりとした看護師で、でも可哀そう。海宝くんのサミーもすごい頑張ったのに報われないような、彼がえんじているからかよけい同情してしまう。どちらを選択した方がよかったのか、難しい問題だよな。
そんなことを考えつつも、歌もダンスも楽しい楽曲が多く楽しめる。中河内さんと海宝くんといえば「JB」のチームホワイト。キャラもその時とちょっと似ているような気もする。
カテコでなぜか写真撮影OKの時があるのは「ビリーエリオット」でもあったけどホリプロのやり方なのかしら。オーケストラが真後ろで音を出すのはこの劇場の強みだろう。それに何といっても音がいい。最後にめぐさんと海宝くん二人で出てくるところが姉弟らしくて微笑ましいので最後はほっこりして劇場を後にできる。
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のんびり構えていたらチケットが残り少なっくなっていてあわてて確保したB席が初日だった。
この作品の売れ行きがいいのはどうして? もちろん、高畑充希ちゃんは知名度もあるけど劇場まで押し寄せるファン層って?あるいは声優界のスター宮野さん? 最近のチケットの売れ行き動向は私にはまったくわからない。
いずれにせよ日本初演の初日を観るのは観客も演者も本当に真っ白な状態なので開演前からわくわくするし、貴重。願わくばストーリー等を知ったうえでもう一度観れたらいいのだけど。
開場時間に劇場に辿り着くと入り口付近で写メを撮っている若い女性たちですでに「密」状態。にわかミュージカルファンなのか誰目当てなのかよくわからないまま着席すると近くにはなぜか若い男性たちも。初日だから関係者の招待で来た人たちも多いのか、謎なまま洒落たオープニングのアナウンスで開演。
まだ始まったばかりなので詳細は書けないけれど現代のアメリカの風景というかミュージカルコメディ。その中でも充希ちゃんが等身大の女性の心情をリアルに演じていた。映像とかもあるから難しいだろうけれどこれからも年に一本くらいはミュージカルをやってもらいたいなと思う。
驚いたのは渡辺大輔さん。私の中では「1789」で初めて彼を知ったけれどその後の「バイオハザード」といい正統派というイメージが強かったが、「オン・ユア・フィート」以来とはいえ、彼(アール)は言われても「❓」と思ってしまうくらい今までのイメージとは違ってびっくり。こういう役も彼の引き出しにあるのか、というのは新鮮な発見。(話は違うが、彼なんか「屋根の上のバイオリン弾き」のパーチク似合いそう…)
そしてもうひとりのびっくりが、LiLicoさん。本当は久しぶりの浦島りんこさんを狙いたかったがチケット確保が優先。あとでLiLicoさんと認識した。彼女は映画のコメンテーターのイメージが強いので歌手、女優なのかどうかも知らない。幕が開いてびっくり。新しいミュージカル女優の誕生だわ。
村井国夫さんが降板となってしまったのは残念だけど私にとっては初の宮野さんもいい意味で軽さがコメディに会っているし、宮澤エマちゃんも引き出しの多い女優さんで今回はメイクもやりきって全体が楽しい舞台だった。
それにいろいろなパイが出てくるので観ているうちにパイが食べたくなってしまった。
初日なのに大きな拍手の中、特にカテコでのあいさつもなく規制退場を促されてしまった。開演時間が変更なく18時スタートで終演が遅くなるからというのもあったのかもしれない。
あと、2幕前に最後列にいた男の人、係員に注意されているのに完全に無視していたのが失礼を通り越して不気味な感じ。ミュージカルがブームになって多くの若者が劇場に押し寄せるようになったけれどこういう輩が増えてくるのは困るなあ。
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