いつも支えてくれていた歌姫の死

  • 2012.02.13 Monday
  • 20:38
JUGEMテーマ:日記・一般

 マイケルの兄、ジャメインがアリスタへ移籍して初のアルバムにはマイケルもデュエットで参加していたので購入した。そのアルバムの中で「Take Good Care of My Heart」という曲でデュエットしている女性シンガーはすごく上手くて雰囲気があり、てっきりベテラン実力派なのだと思っていた。

 彼女はその後ソロデビューした。まだ若くてモデル出身、デビューアルバムのジャケットの白いワンピースの水着の下からは細く長い脚がすらりと伸びた。それがホィットニー・ヒューストンだった。

 最初のシングルからずっと聴き続けたが、彼女の歌には人生の何度かのポイントで助けられた。

 社員時代、担当が変わった時なぜか引き継いでくれた同僚とぎくしゃくしてしまったことがあった。それから彼女と仲良くしていた業者の女の子も冷たくなった、しかも彼女はその上司のお気に入りだったから毎日が針のむしろだった。業者の女の子が会社を辞めたことによって落ち着くまでの数ヶ月間、いつも心の中で流れていたのは彼女の「Greatest Love Of All」。 詞ももちろんだけどあの、彼女のヴォーカルが心を奮い立たせてくれた。

 絶望に心が砕かれそうにな時、響いていたのは「Didn't We Almost Have It All」。噛みしめるように聴いていた。アルバムもよかったけれどライブもよかった。

 初めて行ったライブは武道館だった。オープニングはマイケルの「Wanna be startin' somethin'」。ミニスカートで細くて長い脚が印象的だった。
 2階席にいたたぶん、アメリカ人(確かフレディとかいった)が英語で叫んだのに応えて彼は下まで降りてボディガードが警戒する中、ステージまで上がって彼女と肩を組んだ。本当にMCの話し方はきさくで最後に観た時も思わず友人とおしゃべりしているような感覚でうなずいてしまった。

 それから横浜アリーナ、Yさんのコネで前から5列目くらいのセンターだっただろうか。ワールドツアーの最後の日本でさすがに彼女の美声も若干ハスキーが飼っていたけど、最後のゴスペルチックな「Greatest〜」はやっぱり圧巻で真っ先jにスタンディングオペーションしたら振り向いて笑顔を見せてくれた。(目があったと思うのはたぶん錯覚だろうが。)
 元日の横浜アリーナ。初めて、そして唯一、元日の夜に親だけを残して姉と出かけたこともあった。映画「ボディガード」がヒットしてからの来日公演では若いカップルも多く、初期の大ヒット曲を知らずに「I Will Always Love You」になった時だけ興奮している光景に時代の流れを感じたこともあった。

 マイケルを封印し、洋楽から遠ざかっていた中でも東京ドームの来日公演に入った。当初予定されていた公演が当日キャンセルになった。新聞広告が載っていたのでわざわざ一緒に行く予定だったYさんに連絡してただ会うかどうか連絡しなくてもいいか、と思っていたら夜Yさんから電話があった。彼女はキャンセルを知らなくて会場まで行ってしまったのだ。キャンセルの確認電話だけでもしておけばよかったと後悔したのを覚えている。
 そして順延されたライブでは子供とかつてのアイドルグループ時の面影もない夫がステージに上がった。この頃から少し彼女の中で軌道がずれていたように思う。 

 洋楽から離れていた私にも微かに彼女の転落人生は聞こえていた。かつてのアイドルだっただけにマドンナやマライヤの姿をたまに見かけるとそこにホィットニーがいないのを残念に思っていた。
 それが、2年前の今頃、さいたまスーパーアリーナで彼女の復活ライブを観ることができた。かつての迫力ある美声とは違ったけど、人生の辛苦をなめた深い歌声だった。マイケルが戻ってくることができなかったのは残念だったけど彼女が戻ってこられたことは本当に嬉しくて、このブログでも「おかえりなさい」と綴ったと思う。

 最初の頃のインタビューで「大事なのは家族と愛」と彼女は語っていたように思う。
事実、いつもお兄さんをバックコーラスに入れてデュエットしたり、衣装替えの時彼のソロを入れたりしていた。彼女自身の「家族」が彼女を転落させてしまったとしたらこれ以上の皮肉はない。

 あれから2年。ステージでマイケルやスタッフの死を悼んでいた彼女がまさか突然マイケルよりも短い生涯を終えるなんて−。

 友人は久しぶりに彼女の歌を聴くことにした、とメールをくれたけど、私は聴くと泣けてくるのですぐに止めてしまう。


 マイケルもそうだけど80年代、90年代の私の人生を彩ってくれた人たちが同世代なのに、こうもあっけなくこの世を去ってしまうことに打ちのめされている。
 彼女の死の謎もまた解明されるまでにしばらくかかるという。

 今はただ、彼女が私の人生に大きな力を与えてくれたことに感謝したい。

 お疲れさまでした、ホィットニー。 ゆっくり休んで下さい。
 ご冥福をお祈りいたします。


 

 

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