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- 2022.01.03 Monday
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新装パルコ劇場に初めて足を運んだ。「正しい教室」以来。芳雄くんと蓬莱さんのコンビ自体もそれ以来。なんとも興味深いタイトルだし、今ノリにノッテいる伊藤沙莉ちゃんも期待大だし、「科捜研〜」ファンとしては若村麻由美さんも嬉しい。
ファンタジー、といっても上白石萌音ちゃんの胸キュン「ナイツテイル」とは違って何とも恐ろしかったり、いろいろ考えさせられてしまったり、でも決して絶望的ではなかった。
確か「正しい教室」の後に蓬莱さんは「エリザベート」を観劇して芳雄くんのトートに衝撃を受けたような話を以前聞いた気がする。王子はもしかしたらトートからイメージしたのかなって思ったりもする。劇中での芳雄くんの歌は神々しくて美しくもの悲しい。
私は後方の正面だったからオープニングで芳雄くんの表情をしっかり見えて睨まれたような気がするくらい怖い感じ。
それが沙莉ちゃんの愚かな女と出会って変わっていく、見えてくる。愚かな女の方も王子に仕えるようになって死にたがっていたのに変わっていく。蓬莱さんの作品は少数精鋭が多いのかシンプルでその世界に入り込みやすい。それに沙莉ちゃんが舞台経験がないから発声ができないみたいなことを幕間で話している声も聞こえたけれど、現代語のようでそれが例えば「ダサっ」とか私たちが感じていることをそのまま口にしていることでぐっと物語の世界に引き込ませてくれる。それにしても沙莉ちゃん、けっこう吹っ飛ばされたりして身体に痣とかできてないかしら。若村麻由美さんは観ている時はすっかり忘れていてあの恐ろしい女王様は誰かと思って後で合点がいった。
クライマックスに向けて信じられないような展開になってラストでは涙が止まらなくてマスクがグチョグチョになった。幕が下りる時には希望もある。感動する舞台だった。「正しい教室」でもそうだったけどストプレであれミュージカルであれどこを最後にするかは難しいところだなってつくづく思う。
これもWOWOWとかで中継してくれないかしら。