ウエストエンドの迫力

  • 2017.05.23 Tuesday
  • 22:56

 4月末にオーチャードホールでミュージカル・ミーツ・シンフォニー。

海宝くんが目当てだったけど先月のトニー賞コンサートに続いて本場の実力を堪能。こちらはブロードウェイではなく、ロンドン、ウエストエンド。

 

      すごくピンボケのセットリスト⇒

 

 オープニングから本場の「オペラ座の怪人」を堪能。年末の「グラン・アーツ」の忘年会?ライブと同じくらい歌ったのではなかろうか。ふと思ったのは怪人がクリスチーヌに歌えと言うパート。すごく力強くて逞しさ、ある種の生々しさを感じてしまった。もちろんキャスト個人の違いもあるでしょうけれど、西洋と東洋の違いもあるのかもしれない。この曲、同じオーチャードでの芳雄くんと木村さんで聞いた時、芳雄くんのそれはもっと精神的、彼女に歌わせることによって自己陶酔に落ちていくような、そんなものを感じた。

 

 さらに、ディズニーミュージカル、「ミス・サイゴン」等おなじみのナンバーだけど日本人とは迫力が違う。やっぱり本場はすごい!久しぶりに「ゲッセマネ」を聴けたのも個人的には嬉しかった。最近の四季はディズニーばかりでこういう作品やらなくなったし、というかできなかったりして…。

 

 その中にあって海宝くんは喰らい付いていたと思う。最初の持ち歌?「陽射しの中へ」(ノートルダムの鐘)を正常な状態?で歌いきったあとの喝采、唸りのような喚声もあがったのはきっと初めて彼の歌を聴いた海外版ミュージカルファンの方々にも日本にもこんな若い者がいるのかと、いう意味もあってかな?と勝手に解釈した。

 

 海宝くんはそんなにメジャーではないから東宝ファン、特に宝塚系のファンの方にはそんなに馴染みがないと思うから彼目当てのファンが歓声をあげているとは思い難い。その後も「時が来た」(ジキルとハイド)等石丸さんが歌うようなナンバーを見事に歌い上げてた。最後には「絶賛稽古中」(自称)の「レミゼ」からマリウスではなく、バルジャンの歌だよね、あれ。

 これらを聴いていて改めて芳雄くんに最も猛追する存在、否、脅かす存在は海宝直人だと再認識した。

 

 今回の少数精鋭的なメンバーに企画したホリプロが所属タレントではなく、海宝くんを起用したのも気になる。ホリプロが海宝くんの力を認識しこれから彼を主演にした作品にやってくれるのではないかとちょっとだけ期待したい。
逆に気の毒なのは笹本玲奈ちゃん。日本ミュージカル界にあって彼女は決して下手なわけではない。前にも書いたけれどバランスの問題だ。これだけのメンツの中に入ると力不足は否めない。もう少し日本人メンバーがいればもっと緩和されたのに、司会の大任まで預かって、可哀想なくらいだった。でもこのコンサート後にオメデタを発表したので今はお幸せのま只中。歌う時お腹を抑えていたけど発声というには不自然だったので、もしやとは思ったけど、やっぱり。

 

 司会、といえば今まで見ていないからよくわからないけど、例年あんなに格式ばってポツリポツリとした流れなのだろうか?

 これまであまり気にしていなかったけれど例年は日本人中心ではなかったか?

海外ゲストと日本人、男女構成とトニー賞コンサートと全く同じであっただけにどうしても比較してしまう。海外組もアメリカとイギリスの気質違いもあるかもしれないけれど、その一ヶ月前に観た、トニコンがあまりにもしっくりと和気合い合い?でまるで一つのカンパニーとして自然に流れていく時空間だったので余計に今回は途切れ途切れでよそよししく感じられた。

オーケストラにこだわってわざと形式ばっているのかしら?だったとたら司会者とかそれなりに立てた方がいい。玲奈ちゃんも歌だけでも大変なのに、しかも身重!負担が大きすぎ。

 

 それにしても、歌だけでも渡り合っていた芳雄くんの歌とは違う力量をこ彼がいないステージで感じてしまったコンサートでもあった。

アンサンブルの強さ

  • 2017.05.22 Monday
  • 22:31

観劇ラッシュだった四月のチケ取りでいち早く観ることを決めていたのが日生劇場の「紳士のための愛と殺人の手引」。市村パパが一人8役を演じることが話題の舞台。これって数年前に芳雄くんがWOWOWで「日本でやるとしたら市村さん」とコメントした作品だよねって勝手に思い込んで興味を持っていた。

  市村さんが実際に何人ものキャラを演じ分けるのかと思ったけれど、(もちろん違うキャラを演じてはいたけれど、)一族を演じるということでどちらかというとコスプレで演じ分けていると言う感じ。コメディだからね。

 

その中のいくつかのキャラは全く違うけれど一幕であっという間に殺されてしまうキャラは正直なところそんなに違いがわからなかった。

 その中のいくつかのキャラ。

 


 

 

 この公演で唯一の複数キャスト、本当はまだ生で見ていないカッキー、柿澤くんで観たかったけれど日程で選んだらウエンツだった。

 舞台で彼を観るのは初めてだけど以前からミュージカルの舞台には立っているのでそれなりにイケるだろうとは思っていたし、実際悪くなかった。

 

 ただ、欲を言えば周りが凄すぎるメンバーだった。  

例えば2幕最初のシルビアさんとの悩ましいシーン。あの歌、もっと深く歌えると劇場の空気感がもっと違ってくる気がする。カッキーだったらどんな風に歌ったのだろうか、なんて思ってしまう。良し悪しとか上手い下手というのはその作品、演じるキャラ、共演者とのバランスによって違っていくものなので1作で演者を評価する気はない。もちろん、それ以前のレベルの方もたまにいらっしゃるけど。

 

 

 

 

 

 それにしてもあのシルビアさん、さすがにゴージャスでセクシーだわ。

フォスカの時とは(パッション)とは大違い。

ピンクのドレスが似合い、打算的な女性を可愛く演じて、シルビアさんはやっぱり妖艶で美しくゴージャスなのがお似合いだし、なかなかあんなセクシーなミュージカル女優は日本にはいないぞって思う。

 

 

そして対照的なキャラを演じる宮澤エマさんがとってもキュート。

クラシックのようなメロディの歌がいつもと違うけれど美しいソプラノ。

彼女の演じる天然風なキャラが愛らしい。

2幕でのドアを挟んでのシルビアさんとエマさん、二人の間で七転八倒するウエンツのシーンは単純に面白かった。

 

それに「シスターアクト」でエマさんとご一緒していた春風ひとみさんが素晴らしい。チャーミングなおばぁちゃまで最初に登場してきただけで、舞台がその雰囲気に包まれる。こういう作品には欠かせない存在。

 


 

「ラ・カージュ〜」とも共通する洒落たコメディ。

一番印象的だったのはオープニングからのアンサンブルのみなさん。

10人もいなかったと思うけれど歌唱力は抜群で聴き応え充分だし、この歌声はあの作品でお馴染み!とか圧倒されてしまった。

彼らの方がある時は召使い、ある時は観光客、ある時は肖像画?と見事に演じ分けていた。どの作品でもアンサンブルのみなさん早変わり、演じ分けはミュージカルでは必要不可欠な存在。

 

 

余談だけど私が観た回では、(毎回言っているのかもしれない)あるシーンで、「日本から来たハチにこーちゃんと名づけている」と言い、さらに「ショック!」とダメを押したけど客席はスルー。私の周りでも若い人が多かったけど私以外は全く理解すらしていなかった感じ。(StarSの武道館ライブでもそうだったな)

市村さん、あれだけ光一さんの舞台を盛り上げにコメントしに行ったのに・・・・、光一さんファンもこういう舞台も観に来てね。

ハムレット

  • 2017.05.12 Friday
  • 22:51

4月の観劇ラッシュの続き。これも迷いに迷って公演が始まってからチケを購入して観た。

 

 

1,2週間に詰め込むように観劇したけれど、観るジャンルも違うと本当に客層もバラエティにとんでいた。たまたまだったかもしれなかったけれど確かにジャンルを超えて観劇する人は少ないのかもしれない。最もこれだけたくさんあったら絞らずにはいられないけど。確かに東京は世界で最もたくさんの演劇を上演している都市かもしれない。

ただ、もう少し一つの作品をロングランしたり、再演してくれたらこんなに忙しくはならないのだろうけれどそれができないところが、日本の演劇界の問題であり、限界でもあるのかもしれない。

 

 

私がストプレとしての「ハムレット」を観たのは帝劇での蜷川さんのいわゆる階段「ハムレット」以来。あの時は階段の両サイドに陣取ったうごめくような群衆が印象に残ったけど、今回は正反対にシンプルなステージに少人数。作りこんだ舞台セットがない方が自由で無限大、舞台空間って本当に不思議。

 

 

少し傾いた舞台の片側には客席が。「マーダー」を思い出した。もう片側には尺八だったっけ?演奏の藤原道三さん。ミュージシャンは彼一人。そして役者たちがスタンバイ。

 これまた一人で数役をやる。主役の内野さんですら二役。

國村隼さんに至っては被害者と加害者両方演じているのだから、これって「白鳥の湖」のオデットとオディールみたいな関係?と思ったりもする。

村井さんなんて何役やったのかしら?

 

「真田丸」ではそれまでのキャラとはひと味ちがう家康を演じていた内野さんのハムレットは舞台映えもするし、素敵で、思わずミュージカルに戻ってきてくれないかしら、と願ってしまう。浅野ゆう子さんは最初誰だかわからずに幕間に確認した。

劇中劇を演じる見る村井さんはさすがで、(墓堀りも)でも、ミュージカルの「ハムレット」をまた観たい感が増してくる。

衣装が着物みたいな和の感じで音楽もそう。シェークスピアを和の感じで、と言っても日本の時代に置き換えた訳でないのもいい。

ミュージカルとか特にジャンルにこだわらずに観る。

 

内野さんとジョン・ケアードは「ベガーズ・オペラ」のコンビだった。

前から興味のあった俳優でもある北村有起哉さんは成河が演じたホレイショーね。他にも加藤和樹くん(レアティーズが長剣はビックリ)とか今拓也さんとかミュージカルではお馴染みのメンバーも出ていた。

カテコでは挨拶はなかったけれど、登場の仕方がストプレというよりミュージカル風だったのもケアードならでは?内野さんの挨拶の仕方が優雅で芳雄くんは彼を参考にしたのかしら?と思った。

赤坂歌舞伎

  • 2017.05.08 Monday
  • 22:41

ようやくPCを新しくして、サクサクとブログも進むと思っていたら、思わぬ熱発でせっかくの連休なのに何もできずに終わってしまった。それでも書き溜めている観劇記録だけは少しずつでもアップしていこうと思う。

と、いうことで、もう先月になってしまった観劇記録の続き。

 

打って変わって赤坂歌舞伎を観劇。ミュージカルよりもこちらのチケットを先に確保していた。きっかけは駅の看板で赤坂歌舞伎の文字と共に目に入った蓬莱竜太の名前。「正しい教室」の蓬莱さんが歌舞伎?というものに興味があった。そしてかつてコクーン歌舞伎を観たいなと思ったときチケが手に入らず、次回は観ようと思ったこと、そしてその次回は来なかったことを思い出した。

 

 

赤坂ACTシアターに着いたのは開演間際で余裕もなく着席したけど、周りがいつものミュージカルとは違う客層。和服姿の方や中年の男性も多い。こんなお花の展示もいつもの劇場とは雰囲気が違う。

正直なところ、歌舞伎を観るのは久しぶり、平成に入ってから観ていないと思う。

だからどこまでが歌舞伎なのか、観る前は理解できるだろうか、とか不安な部分もあった。

 

でも幕が上がると、切り絵をイメージしたという舞台セットがシンプルで美しく、歌舞伎とかジャンルを意識することなく、その世界観に引き込まれた。

 

ストーリーは主人公が一度殺されてもまた時間が戻って、でも前世の記憶があるから同じ過ちを繰り返さないように生きようとする。でもそれでも上手くいかない。剛くんが随分前に演じた「君といた未来のために」というドラマを思い出した。

 

殺されてたあと、暗転の中音楽(雨音)だけが響き、止むと同時に明るくなるけど、そこには全く違う世界が転回されている。この展開の仕方って「正しい教室」でもそうだったけど、これが蓬莱さん流なのかもしれない。でも、嫌いじゃない。

 

最後はこういうオチなのも、いかにも蓬莱さん。帰り道、周りの女性が「最後がわからなかった」と話していたのも「正しい教室」と同じ。舞台に映像と同じようなリアリティというかわかりやすい結末を求めなくていい。

 

七之助さんの女形、きれい。色っぽい。

別の人生では病気のお父さんがいい薬のおかげですっかり元気になって杖をゴルフクラブに見立ててスイングの練習をしたりと笑いを取るところもチラチラとあってわからない、というところが全くなくここが落としどころか、なんていろいろ考えたり。

 

 

 

 

 

 

役者さん達のお名前を確認できなかったけど少人数ながら、みなさん適材適所でいろいろな人生を繰り返しておられた。

 

それに舞台空間が独特で興味深かった。畳ひとまが大きくなったり、枠があってないような。黒子さんがいたり効果音があったり、勘九郎さんが見得を切るシーンも一応?あって歌舞伎ファンも納得されたのではないか?

大がかりな装置も最先端技術じゃなくて、それがまたその世界観に似つかわしくて、舞台って本当に不思議で面白く底が深い。どんどん引き込まれてしまう。

 終演後には今度は歌舞伎座で正攻法の演目を観てみたいと思った。ミュージカルにこだわらず面白い作品を選ぶことが大事、と改めて感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これぞエンターティメント!

  • 2017.04.29 Saturday
  • 23:13

例年この時期は観たい演目が重なって何を観るか迷ってしまう。

今年も迷いに迷って後半に五本の観るという強行スケジュールになってしまった。

それもあって、観るのに忙しくてブログが追い付かないのも事実・・・

 

 

まずは週末にオーブでの「雨に唄えば」。

一時は観るのを断念したけれどテレビの特番を見たらやっぱり行きたくなってちょっと定価より安い席を探して観た。

(こういう宣伝を見ると行きたくなってしまう癖を治さないといけない。)

とはいえ、今回に関しては観ても正解。やっぱり素晴らしい。

 

 G・ケリーの傘のパフォーマンスは有名だけど映画も見たことがなく、ストーリーも知らなかったけど楽しかった。

やっぱりミュージカルは理屈抜きに楽しい!って当たり前のことを思い出させてくれた作品。こういうミュージカルを観ると複数キャストの違いを観るためにリピするのが情けなく感じてしまったりもする。

 

 物語はサイレント映画からミュージカルに移行するとショービズを舞台にのラブストーリー。

 こういう現代的な時代背景の作品はやっぱり日本人にはなかなかできない。これでよかったのは「JB」くらいじゃないかな?

 いわゆるバックステージ物でもあるけれど、すごく踊ってます、というより粋で、ユーモアもあって、まるでアニメかコメディ映画みたいに流れも音楽に乗せて踊ってしまうのだから、それだけでも海外公演は觀る価値がある。

 

 

ネタバレになるのでご注意を! (といっても、あとわずか・・・)

 

 

 私自身がアダム・クーパーを観るのはずいぶん前、英国ロイヤル公演でギエムの「ジゼル」以来で、その時はソリストとして熊川さんと共に出演していたのを後年知った。(彼はアルブレヒトじゃなかったよ。)主人公のアダム・クーパーはロイヤルで熊川哲也さんと同期(だったっけ?)ということでも有名だけど映画「リトルダンサー」のラスト、主人公が大人になって踊るシーンとして登場。それがマシュー・ボーンの当時話題になった「白鳥」だった。(その来日公演で私が観た回は別の方が踊られた。)その「リトルダンサー」の舞台版「ビリー・エリオット」がこの夏日本人キャストで上演されるというのも誇示つければ不思議なめぐり合わせ。

 

「雨に唄えば」の歌だけなら先月マシューさんで聴いたばかりなので、特別アダムがすごい!とは感じなかったけれど、バレエというよりタップが素晴らしかったし、あの雨の水溜まりを蹴って客席に水しぶきを飛ばすパフォーマンスまで含めて楽しかった。

前列の方にはビニール河童が配布されていたけどカテコではそれが必要なくらい水しぶきが客席に飛んでいた。

それに彼一人のネームバリューに頼るどころか、皆さん素晴らしかった。中でも友人コズモ役の方、歌もダンスも素晴らしいけどそれを感じさせないくらいに楽しかった。それとヒロインの敵役リナを演じた女優さんがとってもチャーミング。「私のどこが悪いの?」っていう内容のソロを歌うときは本当にナマったまま歌うし、サイレントからトーキーに変えてからの撮影シーンなどは字幕とは関係なく客席から笑いが起こる。

カテコで水しぶきの中でのパフォーマンスは恒例?の撮影OKだったけれどフラッシュが出そうだし遠いので今回は途中で断念して生で楽しむことにした。

本当に適材適所のキャスティングで1ヶ月間できないのは役者だけではなく、制作側の責任でもあると改めて感じたりもして劇場を後にした。

それと、「ノートルダムの鐘」で書き損ねたがラスト、カジモドがエスメラルダを助けに行くシーン、「王様と私」の劇中劇、アンクルトムの小屋のシーンを彷彿とさせた。やっぱり本場では先人たちの影響を受けた人達がそれを繋げて新しいものを作っていくのだなってことも感じた。

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